お悔やみに胡蝶蘭が選ばれる理由とは?贈るタイミングや注意点を解説

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お祝いの際に贈るイメージの強い胡蝶蘭ですが、お悔やみの場合にも贈ることができるお花です。特に白の胡蝶蘭は、シーンを選ぶことなく贈ることができます。

ただし、故人を悼むお悔やみのシーンでは、しっかりとマナーを守り失礼のないようにしなければなりません。

今回はお悔やみに白い胡蝶蘭が選ばれる理由やタイミング、注意点などをご紹介します。訃報に接した際に慌てることのないよう、しっかりと確認しておきましょう。

1.お悔やみに白い胡蝶蘭を贈る理由

以前までは、お悔やみの際には菊の花を贈ることが一般的でしたが、最近では白い胡蝶蘭を贈ることが多いです。お悔やみのシーンでは、トゲがあるものや派手な色のものは好まれずマナーとしてもあまりよくありません。

胡蝶蘭であれば、トゲがないだけでなく、清楚で気品溢れる種類のため喜ばれることが多いです。

なかでも、白い胡蝶蘭は「清純」という花言葉があり、お悔やみのシーンでもよく選ばれます。

1-1.白い胡蝶蘭はシーンを選ばない

ピンクや黄色などさまざまな色がある胡蝶蘭ですが、白い胡蝶蘭であればシーンを選びません。お祝い事だけでなく、お悔やみの場合もお贈りすることが可能です。

宗派やお通夜、葬儀などに関わらず、基本的に白を中心とした色目の薄いお花が祭壇の飾りとして使われます。

そのため、供花として洋花葬や和花葬など、どんなご葬儀においても対応できるお花が白い胡蝶蘭なのです。

菊などの和花の場合、贈る方の中には菊を好まれないことも少なからずあります。

しかし、白い胡蝶蘭ならどのようなご葬儀にも失礼がなく好まれることが多いため、安心してお贈りすることができます。

また、胡蝶蘭は美しく気品さも溢れているため、どのような宗派でもマナー違反になることなく会場を彩ってくれるでしょう。

1-2.お手入れが簡単

胡蝶蘭は花持ちが非常によく、お手入れもとても簡単です。一般的なお悔やみのシーンでは、アレンジメントされたお花が多く、2日に一度ほどはお水をあげなければなりません。

その点胡蝶蘭は、水やりを頻繁に行う必要がなく、1週間〜10日に1度ほどの水やりで綺麗な姿を保つことができます。

お悔やみの際は、ご遺族は心身ともに大変な時期になるため、できる限りお手入れの必要がないお花を選びたいものです。白い胡蝶蘭であれば、シーンを選ばないだけでなく手間もかけずに気品ある姿を長く保つことができます。

白い胡蝶蘭

2.お悔やみを贈るタイミング

お悔やみのお花を贈る際には、タイミングが非常に重要です。訃報を聞くとつい急がなければと感じる方が多いですが、あまりにも早すぎると待っていたようだと思われ失礼に当たります。

個人としてご自宅に贈る場合であれば、すぐに贈らず初七日〜四十九日までに届くようにするのが一般的です。

ただし、お通夜や告別式に贈る場合には、会場に届ける方法があります。会場に届ける場合でも早すぎるのは良くありません。

お通夜の式が始まる2時間ほど前を目安に届くように手配すると良いでしょう。間に合わなければ、告別式の当日の朝に手配するのでも問題ありません。

この際に気をつけたいことは、お花の持ち込みができるかを確認することです。葬儀場で行う場合など、会場によっては決まり事や持ち込み料がかかることがあります。お花の持ち込みが可能かを確認してから手配すると安心です。

お悔やみ 花

3.お悔やみに胡蝶蘭を贈るときの注意点

お悔やみに胡蝶蘭を贈る際には、いくつかの注意点があります。お悔みの気持ちが込もっていても、雰囲気にそぐわなければ相手を困らせるだけでなく、さらに悲しみを大きくしてしまうことになりかねません。

お悔やみでは、さまざまなことに気を配る必要があるため、マナーをしっかりと守って失礼のないようにしましょう。ここでは、3つの注意点をご紹介します。

3-1.訃報の内容を確認する

訃報が届いたら、まずは内容をしっかりと確認することが重要です。なかでも、「供物や供花は辞退します」という文面には注意してください。このような場合には、お花を贈ることは失礼に当たるため手配しないようにしましょう。

そのほか、葬儀場の場所や、お通夜や告別式の時間などもしっかりと確認してください。会場へ届くのが早すぎるのは失礼なため、届ける時間帯には気を配る必要があります。供花の手配は、必ず訃報が届いて確認してから行うことが重要です。

3-2.派手なラッピングにはしない

お悔やみでお花を贈る際には、ラッピングは派手にしないようにしましょう。濃い色や、明るい色のものは失礼に当たります。葬儀場などにお花の手配をする際には、花屋さんやネットショップにお悔やみで贈ることをしっかりと伝えてラッピングをしてもらうと安心です。

お悔やみに相応しいラッピングにはいくつかの条件があります。まずは、お花を包む包装紙は、白や黒、またはグレー・ブルー・紫などにすると間違いありません。はっきりとした濃い色ではなく、薄めの落ち着いた色を選ぶようにしましょう。

また、リボンをつけることも多いですが、結び目には気をつけなければなりません。リボンの結び方もたくさんの種類がありますが「ひとつ結び」や「一重」と呼ばれる控え目な結び方にしてもらいましょう。あまりにも豪華な結び目にしてしまうと、用途にそぐわない贈り方になってしまいます。

3-3.基本的に立て札はつける

葬儀会場に贈る場合には、基本的には立て札をつけるようにしてください。立て札をつけることで故人との関係性だけでなく、誰からどんなお花を送ってくれたのか遺族や参列者に一目で知らせることができます。

立て札の頭書きには「供」や「御供」と書き、送り主の名前を記載します。故人や喪主の方の名前は記載しないので注意しましょう。部署や団体など複数人で贈る場合には、〇〇一同と記載します。

ただし、キリスト教式の葬儀会場の場合、立て札は不要になるので注意してください。キリスト教では、棺の周りに置くお花には名札をつけないことがマナーとなっています。

贈り先がキリスト教の場合だけでなく、あまり馴染みのない宗派の場合には、立て札を添えるべきか迷うこともあるでしょう。このような場合には、葬儀を取り仕切る業者や施設などに確認すると安心です。

葬儀 立て札

まとめ

白い胡蝶蘭は、お悔やみのシーンにも相応しいお花です。故人を悼む場では、失礼のないようにマナーをしっかりと守ってお悔やみの気持ちを伝えたいものです。白い胡蝶蘭であれば、遺族の方の悲しみを癒すだけでなく、葬儀の会場を華やかに彩ってくれます。

また、お悔やみの際には、タイミングや注意するべきことがあるため、さまざまなことに配慮することも忘れないようにしましょう。

どのようなお花を贈るか迷った際には白い胡蝶蘭を選ぶことで、故人への感謝の気持ちがしっかりと届き、ご遺族の悲しみに寄り添うことができるはずです。