胡蝶蘭をドライフラワーにするには?おすすめの方法を解説!

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冠婚葬祭などの定番のシーンで贈り物として貰うことの多い胡蝶蘭。持ちが良いお花ですが、いつかは枯れてしまいます。とてもきれいなお花ですし、せっかくならいつまでも飾っておきたいと思うこともあるでしょう。

そこでおすすめなのが「ドライフラワー」に仕上げることです。とはいえ胡蝶蘭はドライフラワーにするのは少し難易度の高いお花といわれています。

そんなお花ですが、ドライフラワーにできるのでしょうか。ここでは、胡蝶蘭をドライフラワーにする方法やおすすめの方法を紹介していきます。

1.胡蝶蘭はドライフラワーにできるの?

胡蝶蘭のドライフラワーはあまり聞くことがありませんが、胡蝶蘭はドライフラワーにすることはできますしかし他の花に比べてとても難しいです。

その理由は、胡蝶蘭の花びらは厚くしっかりとしているので、簡単には乾燥させることができないからといわれています。

やり方によっては花の色が黒ずんできて、花がポロポロと落ちてきてしまいます。

ドライフラワー

2.胡蝶蘭を自分でドライフラワーにする方法

ドライフラワーにするのが難しい胡蝶蘭をドライフラワーにするには、どうすれば良いのでしょうか。まず、ドライフラワーを作る方法は3つあります。その特徴を解説します。

2-1.シリカゲル法

シリカゲル法は、お菓子などの乾燥剤にも使われるシリカゲルを使った方法です。

この方法は、とにかくお花が綺麗な色のまま保存ができるので、胡蝶蘭の綺麗な色を保ったまま保存することができます。胡蝶蘭をドライフラワーにするうえで最も確実できれいにドライフラワーにできるのでおすすめです。

特別な道具を使って作業をするわけでもないので、誰でも簡単にドライフラワーを作ることができます。1度使用したシリカゲルは、フライパンで炒めることで再度使用することもできるので、経済的にもいいですね

2-2.ドライ・イン・ウォーター法

ドライ・イン・ウォーター法は、お花を少量の水にさして少しずつ蒸発させていく方法です。

この方法も、特別な物を用意しなくても良いので簡単な方法ですが、シリカゲル法と比べると時間がかかり、花の色が黒ずんでしまい、胡蝶蘭に向いているやり方とは言えないので非推奨です。

2-3.ハンギング法

ハンギング法とは、花を逆さまにして吊るして自然乾燥させる方法です。お花を吊るすだけなので、とっても簡単にドライフラワーを作ることができます。しかし、ドライ・イン・ウォーター法と同様で胡蝶蘭のお花が黒くなり、花が落ちたりするので胡蝶蘭をドライフラワーにする上では非推奨です。

3.シリカゲル法で胡蝶蘭をドライフラワーにする手順

いくつかドライフラワーの方法を紹介してきましたが、今回は最もおすすめのシリカゲル法を紹介していきます。

シリカゲルには高い吸湿性があるため、それを利用して花の水分をシリカゲルに吸わせていきます。

必要なものは以下です。

  • 胡蝶蘭
  • シリカゲル(粉末状のもの。ドライフラワー用が最適。)
  • タッパー
  • スプーン
  • ハサミ

3-1.シリカゲル法のコツと注意点

シリカゲルはドライフラワー専用を用意。ドライフラワー用シリカゲルは、花びらと花びらの間に入りやすい粉末状です。花びらの隅々にまで入り込むため、水分が抜けたあとも花の形を保つことができます。

一方、食品などについているシリカゲルはこれより大きな粒状のため、利用はおすすめできません。乾燥はしますが、花びらにシリカゲルの粒の跡が残ってしまうことがあります。

前述したように、シリカゲル法は色も形もあまり変化せず、生花の状態をある程度残しながらドライフラワーに仕上げることができます。美しいドライフラワーを作るためには、花びらの間にも隙間なくシリカゲルを入れ、最後はコチョウランをシリカゲルの中に埋め込むといいですね。シリカゲルから花びらが飛び出していると、そこだけドライフラワーにならないので注意しましょう。

何度も使ううちに、花の湿気を吸ったシリカゲルは水分の吸収力が落ちてきます。きれいなドライフラワーを作るには、早く乾燥させることがポイント。吸水力の高いシリカゲルを用意しましょう。

湿気を吸ったシリカゲルは一般的には色が青からピンクっぽくなっていますが、シリカゲルを鍋やフライパンに入れ、かき混ぜながら5分〜10分加熱することで再生させることができます。青い色が戻ったら再生したサインです。

3-2.シリカゲル法の手順

1.胡蝶蘭がすっぽりと収まるタッパー等の蓋付きの容器に、ドライフラワー用のシリカゲルを容器の3分の1程度敷き詰めます。

 

2.敷き詰めたシリカゲルに、胡蝶蘭を置くための浅めの穴を作ります

 

3.胡蝶蘭を浅く作った穴に置き、その上から少しずつ新しいシリカゲルをかけていきます。

 

4.花びらの隙間も埋めるように、全体をシリカゲルで覆ったら、蓋をして1週間程度放置します。

この時、隙間なくシリカゲルを敷き詰めないと、シリカゲルに触れていない1部だけが乾燥しないで残ってしまうので、小さな隙間まで、花びら全体にシリカゲルが触れるようにしましょう。

 

5.1週間程度放置したら、形を壊さないようにそっと胡蝶蘭を取り出せば完成です。

ドライフラワーになったコチョウランの花びらは、パリパリに乾いています。花びらが傷ついたり、折れたりしないように、取り出すときは丁寧にやさしく扱いましょう。

 

4.ドライフラワーに向く花色とは?

ひとえに胡蝶蘭と言っても様々な品種や色があります。

ドライフラワーに向いている品種はローレンス、ココ、スイートダイヤモンドなどの濃色の胡蝶蘭は色が沈むものの生花に近い色が残ります。

反対にゴールデンストライプ、ブルートゥインクルのような淡い花色、白色のコチョウランなどは花びらが黒ずんでしまいます。これはこれであじがあるのですがきれいな色で残したい場合などはドライフラワーには向かない色となっています。

ドライフラワー

5.ドライフラワーを長く楽しむために

乾燥して色のきれいなドライフラワーができあがっても、時間がたつとドライフラワーは色あせていってしまいます。日光が当たっても褪色が早まるので、直射日光が当たらない場所に飾れば、きれいな色をより長く保つことができます。

キッチンや浴室など、頻繁に水を使う場所や、湿気が多い場所は、ドライフラワーがその湿気を吸い込んでしまうため長もちしません。乾いた風が通る、風通しのいい場所を選んで飾りましょう。

鮮明な色に仕上がっても、時間とともに色あせていくドライフラワー。色あせていく様子を見届けるのもまた素敵なものですが、色鮮やかなドライフラワーを楽しむ場合の観賞期間は、数か月間と考えてください。

反対に生成り色や茶色っぽく褪色した色を、ドライフラワーらしいとするならば、半永久的に楽しめます。ドライになった色や質感、姿を楽しんだり、みずみずしく咲いていた花の余韻を楽しんだり、長く楽しめることがドライフラワーのよさですね。

まとめ

いかがでしょうか。

シリカゲル法を用いて胡蝶蘭をドライフラワーにする方法を解説しました。

きれいな色のままドライフラワーにし、きれいな色を楽しんだり、色あせていく過程を眺めているのもとても趣きがあると思います。たとえ色が落ちてしまっても、胡蝶蘭はきれいなお花です。ドライフラワーとして色あせた後も楽しみましょう。