プレゼントやお祝いとしていただき、鑑賞用として部屋に飾っている胡蝶蘭。
その綺麗さから胡蝶蘭を増やしてみたいと思う方もいるのではないでしょうか。
胡蝶蘭の株を増やすことはできるのか?そのやり方は?
それらをこの記事では解説していきます。
1.胡蝶蘭の増やし方は2種類
実は胡蝶蘭は普通のお花とは違って、株が付くことも、どうしたら受粉したものから株が増えるのかもわかっていません。
胡蝶蘭はラン科の花の中でも珍しいお花とも言えます。
そんな胡蝶蘭はどういったときに増やすことができるのでしょうか。
まず株を増やしたい場合は、現在確認されているもので2種類あります。
1-1.子株ができること
まず、1つ目が子株ができること。
残念ながらどのようにして子株ができるのかもまだわかっていません。わかっていることは、子株ができるのはとても環境が良いということです。
もしかしたら胡蝶蘭自身でこの環境は安全だと判断して子供を作るのかもしれないですね。
子株とは株の横にもう一つ小さい株ができることです。
小さい株ができるので見た目にもわかりやすいと思います。
1-2.高芽がでている
次は高芽と呼ばれるものです。あまり聞きなれませんが、伸びた茎の先に根と葉が付くことです。茎の先に根っこと葉が付くなんてとても不思議ですよね。その仕組みもまだわかっていません。胡蝶蘭はとても謎が多い植物です。
今のところ確認できる増やし方はこの2つです。
この2つのうち、どちらかの条件ができている場合「株分け」をすることで胡蝶蘭を増やすことができます。
2.株分けで増やしてみよう
胡蝶蘭を増やすのは難しいといわれていますが、上記のような条件を満たせている場合は挑戦してみましょう。
胡蝶蘭は育てるのが難しいといわれている中で、胡蝶蘭を株分けできるまで成長することができているのは胡蝶蘭の育て方や環境が良いということです。
栽培が上手にできているので株分けもできるかと思います。
子株を株分けする方法と、高芽を株分けする方法それぞれ解説します。
基本的には「植え替え」と似ていますのでこちらの記事に「植え替え」の手順について詳しく解説しているのでこちらも参考にしてみてください。
2-1.子株の株分けの方法
子株がある場合の株分けの手順を解説します。
- 子株を株分けするには、親株ごと鉢から抜いていきます。
- 鉢から株を抜き、株についている植え込み材を取り除いてください。
- 黒く腐ってしまっている根は消毒をしたハサミで切り取りましょう。胡蝶蘭はとても繊細です。ハサミはきちんと火炙りをして消毒しましょう。
- 次に子株を親株から切り離します。
- 根に気を付けながら切り離してください。
- あとは鉢に植え、水苔で隙間を植えれば完了です。
2-2.高芽の株分けの方法
高芽の株分けの手順を解説します。
- まず、根が5センチ以上になり、葉が2から3枚ほどになるまで株分けは待ちます。
- 親株から高芽を3~5センチを残して切り離しましょう。
この際、根を傷つけないように気を付けてください。 - 水苔に移動させます。あらかじめ水苔は吸水しておいてください。
- 高芽を水苔で覆い鉢に植えます。
鉢のサイズは窮屈なくらいで大丈夫です。大きすぎると水苔の量が多くなってしまい腐りやすくなる原因になります。 - 鉢に植えたら水苔で隙間を埋めていきます。
- ここまでで株分けは完了です。
2-3.株分け後の管理について
株分け後の管理に関しては、植え替え後と同様に定着をするまで2週間ほど水やりは厳禁です。
置き場所は日当たりがよく風通しのいいところがおすすめです。直射日光は胡蝶蘭にとってよくないので、レースカーテン越しなどで日が当たればベストです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。胡蝶蘭の増やし方について紹介しました。
謎の多い胡蝶蘭ですが、しっかりといい環境で育てていれば子株ができるなどの可能性があります。
きれいな胡蝶蘭をしっかりとした環境で育ててチャンスが有れば株分けにぜひとも挑戦してみましょう。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください