胡蝶蘭の植え込み材に使用される「バーク」とは?植え替えの方法も解説!

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胡蝶蘭の植え込み材に使われるのは基本的に水苔かバークです。ただバークと言われても聞き慣れない言葉なので「バークってどういうもの?」と思われる方もいるでしょう。

この記事では植え込み材に使われるバークについて解説します。

1.胡蝶蘭の植え込み材「バーク」とは?

バークは樹皮を細かく砕いた園芸資材で赤松や黒松などからできている木のチップです。「バークチップ」とも呼ばれています。

バークチップは主に、ガーデニングの用途で使用されています。

しかし胡蝶蘭の鉢に使用する場合は、植え込み資材として使用します。胡蝶蘭は元々樹木などに根を張って生育する着生植物なので、樹皮からできているバークチップは本来の胡蝶蘭の生態にあった植え込み材として適しているのです。

また胡蝶蘭の植え込み材に土を使用することはないのですが、その理由はこちらで解説しています。

2.植え込み材にバークを使用するメリットとデメリット

2-1.バークを使用するメリット

胡蝶蘭の植え込み材にバークを使用するメリットは先にも述べていた通り、胡蝶蘭はもともと木に着生していた植物なのでバークで植えこむと本来の胡蝶蘭の生態にあった状態にすることができます。

またバークであれば、胡蝶蘭のことを知らずに毎日水やりを行ったとしても水苔ほど保水力はなく乾燥しやすいため根腐れを起こしにくい植え込み資材といえます。

ただ、水苔同様に水のやりすぎは根腐れの原因となってしまうため、水を与える頻度は乾いているのを確認してからにしましょう。

また、バークにはさまざまなサイズがありますが胡蝶蘭の植え込み材として使用する際には小さめなサイズのバークがおすすめです。

大きなサイズのバークチップだと水を排水し過ぎて反対に水切れしてしまいます。

また、胡蝶蘭の株が生育し植え替える時は水苔に比べて植え替えがやりやすいので、胡蝶蘭の根を痛める心配が少なくておすすめです。

2-2.バークを使用するデメリット

バークは水苔に植えこまれた胡蝶蘭よりもナメクジなどの害虫が発生しやすく、水苔のように手で触っても鉢の中の乾き具合が分かりにくいというデメリットがあります。

葉の様子などをよく観察して、水が足りないしおれている感じがしたら霧吹きをもちいて葉水をするなど乾燥対策をしてあげましょう。

3.バークを植え込み材に使用する場合の鉢選び

バークを植え込み材に使用する際に鉢選びは重要です。

基本的には普通の鉢や、ポリポットといわれるビニールのような鉢、プラスチックの鉢がおすすめです。

バークは排水性に優れているのでこれらの乾きにくい鉢とはとても相性がいいです。

逆に、水苔でよく用いられている素焼きの鉢は選ばないようにしてください。素焼きは排水性に優れているためバークと併用すると毎日水やりをしてもすぐに乾いて乾燥し、枯れる要因となってしまいます。

また鉢の大きさは植えてあったものと同じくらいか、一回りほど大きめのものをえらびましょう。

4.バークでの植え替え方法

バークを植え込み材に使用する際の植え替え方法を紹介します。

植え替えは必ず、暖かい時期の、花が終わった状態で行ってくださいね。

寒い時期に行ったり花が咲いているときに行うと、死んでしまう可能性があります。

基本的な植え替えについてはこちらの記事で紹介しています。

1.植え替えを行う一週間前からは水をやらずにおいておく

2.植え替えるときは前の土やミズゴケなどは丁寧に落とす

3.花が終わっている胡蝶蘭の茎を根元まで炙って消毒したはさみで切る

4.鉢から根っこを優しく取り出す

5.枯れている根っこや、発育が悪いものは炙って消毒したはさみで切り、優しく根っこをほどいていく

6.鉢に根っこをすべて入れていく

7.根っこは少しぐるっと回転させながら入れるとスムーズに入ります。根っこを折らないように注意!

8.鉢の上部と葉と根っこの間の付け根の部分が同じ高さになるように納める

9.バークを入れる

10.ある程度入れたら、割りばしなどを使って根っこと根っこの間にもバークが入るように隙間を埋めるようにつついていきます。このときも優しく行い根っこを傷めないように注意。

11.バークを入れる。割りばしでつついて隙間を埋めてく。

12.根の付け根(葉っぱのすぐ下のあたり)までバークが来たら、指でしっかりと押し込む

13.水をたっぷりとあげて終了

まとめ

胡蝶蘭の植え込み材として使用するバークについて解説しました。

バークは排水性に優れているため、胡蝶蘭を育てる上でもっとも枯らす要因となる根腐れを防ぐことができます。

いまは水苔を使っているけど、根腐れが心配という方は植え替えのタイミングでバークを検討してみてはいかがでしょうか。