移転祝いの贈り物におすすめのお花と贈り方のポイント

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取引先の会社や事務所の移転は、大切な節目です。移転祝いは、門出を祝してお祝いする気持ちだけでなく、取引先の益々の発展や応援の気持ちを込めた大切な贈り物。移転祝いにお花を贈る際には、お祝いにふさわしいお花を選ぶようにしましょう。

1.移転祝いの贈り物におすすめのお花

移転祝いの贈り物におすすめのお花でよく知られているのは胡蝶蘭ですが、そのほかにもさまざまな種類のお花があります。花の特徴や予算を目安に、用途にあったお花を選ぶようにしましょう。

1-1.胡蝶蘭

門出を祝う贈り物として、一般的に知られているのが胡蝶蘭です。胡蝶蘭には「幸運が舞い込んでくる」という花言葉があります。さらに、見た目も華やかで豪華なため人気が高いです。比較的お手入れも簡単な上に、丈夫で長持ちするところも人気があるポイントです。

胡蝶蘭にもいくつか種類があり、色や大きさもさまざまです。サイズが大きくなればなるほど高価になります。一番人気のある種類は白い三本立ての胡蝶蘭ですが、置き場所に困らないコンパクトなミディ胡蝶蘭も人気があります。

胡蝶蘭

1-2.スタンド花

スタンド花とは、スタンドと呼ばれる脚の上にお花が載っている商品のこと。高さも十分になるため、見た目のインパクトが大きいお花です。室内ではなく、会社や事務所の外に飾られることが多いため、周りからの注目を集めることができます。ただし、スペースを取るため、余裕がない場所には置けません。贈り先の広さによって選択できない場合があります。

しかし、スタンド花は基本的にお花屋さんが回収に来てくれるため、受け取り側に負担をかけることがありません。

スタンド花

1-3.観葉植物

移転お祝いの贈り物として、観葉植物を選ぶこともできます。最近は、たくさんの種類の観葉植物があり、大きさや形もさまざまです。観葉植物はお部屋に馴染みやすいだけでなく、持ちも良いため、インテリアとして長く楽しむことが可能です。

一方で、長持ちしやすいために、その間はずっと観葉植物のスペースが必要となります。また、処分する場合も手間がかかるため、相手の負担にならないように慎重に選ぶようにしましょう。

観葉植物

2.移転祝いの贈り物に適していないお花

移転祝いの贈り物にお花は一般的ですが、中には贈り物に適さないお花もあります。まずは、造花やプリザーブドフラワーなどの生花ではないお花です。移転祝いだけでなく、お祝いごとでお花を贈る場合は、基本的には生花を選びます。

しかし、相手が造花やプリザーブドフラワーなどを求めている場合には特に問題ありません。特殊な加工などがされており、枯れずにずっと残るお花が良い方には人気です。しかし、相手が求めている場合以外は生花を贈るようにしましょう。

また、生花でも贈り物に適していないお花があります。火や火事に関連するものは、移転祝いにはタブーとされています。例えば、真っ赤なお花などは火を連想させてしまうため、相手からの要望がない限りは避けるようにしましょう。

ただし、取引先のコーポレートカラーが赤の場合は例外です。慣れ親しんだ色でもあるため喜ばれます。お花を選ぶ際にはコーポレートカラーを確認して選ぶと良いでしょう。

ブリザードフラワー

3.移転祝いにお花を贈る際のポイント

移転祝いにお花を贈る際には、気をつけておきたいポイントがいくつかあります。移転祝いに限らずビジネスシーンでの基本的なマナーはしっかりと守らなければなりません。マナー違反をしてしまうと、せっかくのお祝い事を台無しにしてしまう可能性があります。

贈るお花の相場やタイミング、立札の書き方や、メッセージカードについてそれぞれのポイントをご紹介します。

3-1.移転祝いに贈るお花の相場

まずは、移転祝いのお花の相場です。一般的な取引先への相場は30,000円前後です。ただし、取引先でも特に大切な取引先の場合は50,000円以上のものを贈ることもあります。大きな企業に贈る場合には、そのほかの取引先もそれなりの値段のお花が届くことになります。あまり見劣りしないようにある程度華やかで豪華なものを選択すると良いでしょう。

また、下請け会社や、取引が親密ではない場合は20,000円以内のお花でも問題ありません。取引先の規模や、取引の内容によって相場を確認し、関係に見合った移転祝いを贈るようにしましょう。

胡蝶蘭 贈り物

3-2.移転祝いを贈るタイミング

次に、移転祝いを贈る時期に気をつけましょう。移転の当日まではは、慌ただしくしていることが多いため、翌日を目安に送ります。一番良いタイミングは、移転日から2週間以内とされているので、目安にしてみてください。

もしも、2週間が過ぎて贈ることになってしまっても、お祝い事なので失礼ではありません。しかし、移転後1ヶ月を過ぎてしまうと先方のお祝い返しも終わってしまっているので、スケジュールを確認しつつ、適切なタイミングで贈りましょう。

3-3.移転祝いの立札の書き方

移転祝いなどビジネスシーンにおいて、お祝いのお花を贈る際には、立札をつけるのが一般的です。立札は、どこから届いたものなのかすぐにわかるように名札としての役割があります。お祝いの用途によっても立札の書き方が違うため注意しましょう。

立札の書き方を間違えてしまうと取引先に不快な思いをさせてしまうことにもつながります。マナーを守って贈るように気をつけることが大切です。

移転祝いの立札の書き方は、贈り主の名前(注文者の名前)は必ず記載します。届け先になる相手方の名前は記載がなくても問題ありません。さらに、名前の他にお祝いの用途に応じた文言で「頭書き」を必ず記載します。移転祝いであれば、「御祝移転」や「御移転御祝」などが良いでしょう。用途を何にするべきかわからない場合には「祝」「御祝」を記載することで、どのようなお祝い事にも万能に使用できます。

そして、一般的にビジネスシーンでは縦書きをするので気をつけておきましょう。ただし、取引先の社名がアルファベットの場合は、横書きの立札にする方が見栄えがよくなります。この場合は横書きにしても失礼ではありません。

3-4.移転祝いのメッセージカードのポイント

移転祝いにはお花を贈るだけでなく、心のこもったメッセージカードを添えることで、さらに喜ばれること間違いなしです。しかし、メッセージカードの内容により、立札と同じようにお祝いしたい気持ちで贈っても、逆に不快感を与えてしまうこともあります。

お祝いの言葉では「忌み言葉(いみことば)」に気をつけることが大切です。忌み言葉とは、縁起が悪く控えた方が良い言葉です。例えば、火事や事業の衰退を連想させてしまう「燃える、焼ける、壊れる、潰れる」などです。また、「火、赤、煙」なども避けた方が良いとされています。

取引先との親密さや関係性によって、メッセージの内容は異なりますが、お祝いの気持ちが伝わるような内容にすることが大切です。忌み言葉だけでなく否定的な表現も避け、添える言葉には十分注意して贈るようにしましょう。

まとめ

移転祝いにお花を贈る際には注意したい点やポイントがあります。せっかくのお祝い事で、相手に良くない印象を与えたり、不快な思いを与えたりしないように注意することが大切です。

移転祝いは、取引先の新たな門出を祝うだけでなく、今後ともよろしくお願いしますというビジネス上の意味も含まれています。自社の存在や取引先との今後の関係性をアピールすることにもつながります。そのため、贈るタイミングやお花選びなど、一つ一つをしっかりと確認して、心のこもった移転祝いを贈るようにしましょう。