胡蝶蘭の寿命は50年!? 咲いた花を長く維持する管理方法をまとめました。

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胡蝶蘭は、数あるお花の中でも花の持ちが良く、あなり手をかけなくても長くきれいな花を咲かせてくれる品種。その力強さと縁起の良さから、ギフトやお祝いによく贈られているのは皆さんご存知かと思います。

胡蝶蘭はだいたい2〜3ヶ月ほどはキレイな花を咲かせたあと、花を落としてしまいますが、きちんと管理してあげれば2度3度とまた翌年に花をつけてくれる多年生植物。

そこで今回は、胡蝶蘭の寿命と、上質さをいつまでもキープできる、とっておきのお手入れ方法をわかりやすくご紹介していきます♪

1. 胡蝶蘭の寿命は50年?

胡蝶蘭は、贈る側ももらう人にとっても、気持ちが華やかになるような、とても上品なお花。

なんとその寿命は50年!なんて言われたりもしますが、品種改良によって差が大きくあります。厳密には言えないのですが、個人のおうちで育ててあげるなら、正しく育てれば10年近くはお花を咲かせてくれると思っていただければ大丈夫です。

1-1. 正しく育てれば10年近くは毎年お花を咲かせてくれる

胡蝶蘭は、きちんと育ててあげれば毎年お花をつけてくれる多年生植物と呼ばれる植物。50年以上も寿命があるとされていますが、これに関しては私達から言うと少し怪しいところです。。

胡蝶蘭は皆さんに楽しんでもらうため、よりキレイで大きなお花を長くつけてくれるように数年〜数十年とかけて品種改良をされてきていますので、原種と同じような期間の寿命があるかどうかは定かではないのです。

とはいえ、お客様からのお声をいただいている感覚から、ご自宅でも愛情をもって育ててあげれば10年近くはお花を咲かせてくれる。というのは言えますので、ぜひ正しい管理方法を学んで長く胡蝶蘭を楽しんでいただきたいです!

1-2. 胡蝶蘭のお花の寿命は2〜3ヶ月ほど!

最初にもかんたんに触れましたが、胡蝶蘭自体の寿命とは別で胡蝶蘭がお花をつけてくれる期間ですが、2〜3ヶ月はお花を咲かせてくれることが多いです。

ここも品種によって異なってきますので、もし胡蝶蘭を贈るときに「どれくらい花が持つのか」が気になったら、注文をされるお店やお花屋さんに確認してもらうのが一番Goodです。

胡蝶蘭は日本の気候だと2月~7月に花を咲かせることが多いのですが、園ではビニールハウスなどで温度管理をして育てています。なので、贈る季節が冬の寒い時期だったりすると、もっと花が落ちてしまうのが早いこともありますのでご注意ください。

1-3. 胡蝶蘭の寿命が長いワケとは?

丁寧なお手入れをしていても、ほとんどのお花の品種は、あっという間に色褪せ、しおれて枯れてしまうことが多いですよね。

ではなぜ、胡蝶蘭だけがこんなにも高い生命力を持っているのか、とても気になりませんか?

胡蝶蘭の寿命が他の品種よりも圧倒的に長いのは、育てられた環境に大きなヒミツが隠されているんです。

もともと胡蝶蘭は、インドネシアやフィリピンといった、

  • 暖かな地域に分布している植物
  • 木漏れ日が差し込む、明るい日陰に生息している

といった特徴があるため、木漏れ日程度の弱い日光であっても、光合成が他のお花よりもしっかりと行うことができるので、生命力が強く、その分に寿命が長いといわれているんです。

また、胡蝶蘭は、着生植物と呼ばれていて、この品種は養分や水を必要とせずとも、咲いた時の鮮やかなカラー・上質さを維持できるメリットがあるのです!

2. 胡蝶蘭の寿命を延ばすお手入れのポイント!

胡蝶蘭の寿命が長いことには、とても興味・奥深い理由が隠されているんですね!

ますます胡蝶蘭の魅力に気持ちが惹かれそうな今、ここからはさっそく、胡蝶蘭の寿命をさらに延ばして、いつも楽しめるためのお手入れ方法についてご紹介しましょう♪

2-1. 胡蝶蘭の寿命を延ばす置き場所とは?

胡蝶蘭をいつまでも長く楽しむためには、置き場所にも意識を向けておくことが重要なポイント◎

胡蝶蘭は、

  • 明るく風通しの良い場所
  • キッチンなどの水回り
  • 直射日光が当たらない場所

を好み、このような場所に置き、正しいお手入れをしておくと、購入・開花したときのままの丈夫さを維持することができます。

明るく風通しが良い場所を好む胡蝶蘭でも、直射日光の当たる場所は、葉が焼けて変色してしまったり、花びらが黒っぽくくすんでしまうデメリットも。

ただ、置き場所をこまめに移動して、ベストなポジションに胡蝶蘭を置くように心がけると、本来の生命力の強さから、元気な状態に戻る可能性も高いといわれていますよ◎

鉢植えの胡蝶蘭の場合は、花や葉が落ちてしまっても、植え替えをすることで、また新たなお花を咲かせることができます。

胡蝶蘭は、根元から先端に向かって流れるようにお花が咲いているため、枯れてきた場合は、できるだけ早めに葉や花を取り除きましょう。

胡蝶蘭の植え替えは、4月がもっともベストなタイミングといわれているのですが、この時期に合わせるのは、難しいケースもありますよね。

その場合は、真夏と真冬を避けて植え替えを行うと、また新たに美しい花や葉、鮮やかなカラーが楽し得るようになりますよ♪

2-2. 胡蝶蘭の水やりは季節に合わせて変える

胡蝶蘭の上質さを維持する水やりは、その季節に合わせて変えることが基本的なお手入れとなっているんです。

胡蝶蘭に水やりをするときには、

  • 表面に水苔や植え込みの材料が乾燥している
  • 全体的に水気がなくなっている

といったトラブルがないかチェックしながら、まずは表面を軽く指でプッシュしてみましょう。この時、湿り気がなく乾いていると感じたら、たっぷりめの水をあげましょう。

季節に合わせた胡蝶蘭の水やりのポイントは、

  • 春:10日に1回
  • 夏:1週間に1回
  • 秋:3週間に1回
  • 冬:1ヶ月に1回
  • ベストな温度と湿度:温度15~30℃、湿度60~80%

となり、基本的に難しいステップは一切ないので、はじめて胡蝶蘭を楽しむ方にでも、カンタン・手軽にお手入れすることができそうですね。

胡蝶蘭の基本のお手入れとなる水やりは、忘れないように完了後、メモやカレンダーなどにチェックをつけておくこともおすすめです◎

2-3. 胡蝶蘭のお手入れの注意ポイント

胡蝶蘭のお手入れをする場合は、植え込み材料や肥料が少し乾いている状態がちょうど良いといわれているんです。

表面が乾燥していると、ちょっぴり心配になってしまうこともあるのですが、この状態こそが、水やりのベストなタイミングとなっているので、気が付いた時にこまめに胡蝶蘭の状態を確認するようにしましょう。

胡蝶蘭にあげる水の量は、基本的にはたっぷりめですが、サイズや季節によって変わってくることがあります。

そのため、

  • 気温が高く、暑い季節の場合:やや多めに水やりをする
  • 気温が低く、寒い季節の場合:いつもよりも控えめに水やりをする

といったポイントを押さえておきましょう。

胡蝶蘭の水やりは、季節や気温に合わせて量を変えることと、そこから乾燥させるステップも重要なポイント!

特に夏や冬は、冷房や暖房を使うことが多く、お部屋の中が乾燥し、胡蝶蘭にも悪い影響を与えてしまうことがあります。

胡蝶蘭のお手入れでは、土の状態に気を配りつつも、花や葉にたっぷりのうるおいを補うことを意識して、霧吹きなどで適度な加湿をするよう、心がけてくださいね♪

2-4. 胡蝶蘭に異常があったり、3年ほど経つ場合は植え替えを!

長く胡蝶蘭を育てていると、植え込み材がダメになったり胡蝶蘭の茎や葉が弱ってしまいます。以下のようなときは、長く胡蝶蘭に生きてもらうために迷わずに植え替えをするべきです!

  • 葉や茎に元気がなくシワがあったり、変色しているとき
  • 植え込み材にカビや匂いなどの異常があるとき
  • 3年以上、放ったらかしにしているとき
  • 新しい芽が増えてしまっているとき

以下のページで、胡蝶蘭の植え替えのタイミングを見るチェックポイントや植え替えに必要なもの、植え替えの方法やその後のお手入れなどをわかりやすく解説しています!

https://kashima-youran.com/column/replanting/

3. 胡蝶蘭の病気は葉を見て確認◎

胡蝶蘭の健康状態は、その葉を確認すると、いろいろなトラブルがわかるといわれているんです。

最後に、意外に見落としがちな胡蝶蘭の病気を、葉で確認するポイントについてチェックしてみましょう。

  • 葉の表面に異変がある:害虫によるダメージを受けているため、早めの対処が必要
  • 葉がシワシワになっている:水やりのしすぎで根腐れしている。水やりの分量を調整し、早めに植え替える
  • 葉が黄色くなっている:葉の寿命のため、取り除くとまた新しい葉や花が咲くため放置してOK

https://kashima-youran.com/column/phalaenopsis-leaf/

~おわりに~

胡蝶蘭のお手入れ法や大まかな寿命を押さえておくと、これからはもっと安心に、胡蝶蘭にやさしい環境とお手入れの在り方を身につけていくことができそうですね◎

お手入れ次第で寿命をどんどん伸ばせる胡蝶蘭、今までのケアを見直しながら新たな気持ちで、上質な胡蝶蘭と美しい日々をお過ごしくださいませ♪

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