胡蝶蘭をプレゼントとしてもらった後の対応は?基本的な管理方法や花が散った後の植え替えも解説!

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華やかな胡蝶蘭は長持ちしやすく、お手入れも簡単なため、プレゼントやギフトとして非常に人気なお花です。

なにかのお祝いに自分が胡蝶蘭をいただくなんていう機会もあることでしょう。

ただ、胡蝶蘭についてなにも知らない状態ですと、胡蝶蘭をもらったときに「このラッピングは外してもいいの?水やりの頻度はどのくらい?どこに置けばいい?」など様々な疑問が出てくると思います。

また、自分が胡蝶蘭をプレゼントする際に、そういった知識をプレゼントする方にも伝えられたらいいですよね。

この記事では胡蝶蘭をもらった際のお手入れ方法や管理の方法について、紹介します。

1.ラッピングは外したほうがいい?

1-1.ラッピングは外したほうがいい

贈り物としていただいた胡蝶蘭のラッピングは外しましょう。ラッピングを外すタイミングとしては1回目の水やりをするタイミングで大丈夫です。

贈答品としては嬉しいのですが、ラッピングされた状態で水を与え続けると水が溜まって根腐りを起こす原因ともなります。

胡蝶蘭のためには届いたその日にラッピングを外してあげるのが一番いいのですが、せっかく綺麗にラッピングされているものを外してしまうのは、少しもったいない気もします。

実は胡蝶蘭の根は湿気に弱い一方、乾燥に強いです。そのため胡蝶蘭の水やりは鉢の中を完全に乾燥させてからでも問題なく水やりの頻度は1週間に1度や10日に1度でも大丈夫です。

胡蝶蘭の水やりや根腐れについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

1-2.それでもラッピングを外したくない場合は

それでもラッピングを外してしまうのはもったいないと感じる場合は以下の2つの方法を紹介します

紙類を外してリボンを掛け直す

ラッピングされた紙類は外して、リボンだけまた掛け直すのがおすすめです。

リボンだけでも可愛いので、飾っておくのには十分です。またペーパー類を外してもリボンが掛けてあれば、プレゼントでいただいたものだということも分かります。

鉢底のラッピング部分に穴をあける

コチョウランの鉢底のラッピング部分にカッターナイフ等で穴をあけ、切り取ります。

こうすることで、見た目上はラッピングをしたままですが通気と排水を確保し根腐れを防ぐことができます。

当然ですが、水やりする時は穴をあけた部分から水が出ますので、受け皿等を準備してから水やりをしましょう。

2.胡蝶蘭の基本的な管理方法

2-1.置き場所に気をつける

胡蝶蘭の置き場所での理想は、室内で風通しがよくレース越しに陽の光が当たる環境が理想です。

ただ、冬場の夜などは窓際は胡蝶蘭にとっては寒すぎるため、冬場の夜は窓際から離してあげましょう。

胡蝶蘭の置き場所で気をつけたいのは「直射日光」と「エアコンの風」です。

胡蝶蘭は直射日光に当たると「葉焼け」という病気になり、枯れてしまいますので直射日光が当たらないようにレース越しに日が当たるようにしましょう。

また、エアコンの風は胡蝶蘭を乾燥させてしまい、よくありません。

2-2.温度管理は低すぎず、高すぎず

胡蝶蘭にとってちょうどいい温度は15度~25度といわれています。

基本的に人が快適だと思う温度と大きな差はないので、温度管理はそこまで難しくはありません。

冬の夜はやはり冷えるため温度管理にすこし気を遣う必要があります。

冬の寒い時期はダンボールなどで囲ったりして暖かくしてあげましょう。

2-3.水やりは完全に植え込み材が乾いてから

普通の花のような頻度で胡蝶蘭に水を与えてはいけません

胡蝶蘭に水をあげすぎてしまうと、「根腐れ」という病気を引き起こし逆に枯れる原因となってしまいます。

胡蝶蘭の根は比較的乾燥には強いため、バークや水苔などの植え込み材を手で触ってみて、完全に乾いてから水をあげるようにしましょう。

日にち的感覚でいうと季節にもよりますが、1週間~10日に1度の頻度で問題ありません。

3.花が散った後は植え替えを

胡蝶蘭の寿命を伸ばすために花が散った後は植え替えを行いましょう。植え替えを行って適切な管理をすれば胡蝶蘭「二度咲き」と言って、また綺麗な花を咲かせてくれます。

植え替えの理想的な時期は4月~6月がおすすめです。ただ、根腐れなどで植え替えがすぐに必要な場合などの例外となりますが、植え替えは胡蝶蘭の株の体力をとても消耗するため、夏や冬はあまりおすすめできません

3-1. 胡蝶蘭の植え替えに準備するもの!

ここでは、胡蝶蘭の植え替えに必要なものを紹介します。

実際に植え替えを始める前に、きちんと準備しておくことで、焦らず進めていけますよ!

  1. 今使っている大きさと同じサイズの鉢
  2. やや大きめのはさみ
  3. お花が咲き終わった状態の株
  4. 植え込みに必要な水苔などの資材
  5. 胡蝶蘭用の肥料

以上が、胡蝶蘭の植え替えに必要なものです。

鉢のサイズは、基本的に今植えてあるものと同じサイズを用意してください。ただし、株が大きくなりすぎていている胡蝶蘭の場合には、ひと回り大きい鉢を用意しましょう。

これらのアイテムは、ネット通販やお花屋さん、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。

しかし、特に植え替えが初めての方は実物を触れないネット通販よりも、お花屋やホームセンターなどでプロのスタッフにアドバイスをもらって購入されるのがおすすめです。

水苔やバークなどの資材、鉢選びのポイントについてはこちらの記事で詳しく解説しています!

3-2. 胡蝶蘭の植え替えのやり方

ここでは、胡蝶蘭の植え替えの方法を解説します。

そんなに難しい工程はないので、早速見ていきましょう!

  1. 初めに、胡蝶蘭がウイルスなどに伝染しないように、ハサミの刃先をライターであぶって消毒しておきます。
  2. 水苔などの植え込み材を、やや多めの量の水で湿らせておく
  3. 胡蝶蘭の根を傷つけないよう、ゆっくりと丁寧に株を植え込み材ごと鉢から取り出す。根の周りに付いている植え込み材をすべて取り除きます。この時、新しい根が傷つかないように注意してください。取り除いた植え込み材は捨ててOKです。
  4. シワがある古い根や、腐っている状態の悪くなった根をハサミでカット。また黄色っぽくくすんでいたり弱っている葉があれば取り除きます
  5. あらかじめ湿らせて準備しておいた(2)の植え込み材(水苔)を、根の下側から軽く押し当て、根の周りを植え込み材で覆うようにし、一番下にある根の付け根が隠れるように植え込み材で整えます
  6. 植え込み材ごとそのまま用意しておいた新しい鉢に入れます。この時、鉢の底まであまり植え込み材を押し込まないように注意して、鉢のサイド(側面)に植え込み材を密着させるように整えます。
  7. 最後に株を持ち上げてみて、鉢が外れないかどうか確認します。

以上で胡蝶蘭の植え替えは完了です!

植え替えを始める前にきちんと準備をしておき、一つ一つの工程を丁寧にゆっくりと行っていけば、初めての方でも大丈夫です。

また、基本的に頻繁な植え替えは必要なく、チェックポイントに当てはまった場合や3年程度ごとでOKなので、そんなに身構える必要もありませんよ。

3-3. 植え替え後の処理

胡蝶蘭を無事に植え替えができたら、その後のお手入れもとても大切。なぜなら、植え替え直後の胡蝶蘭は、

  • 根が傷んでいる可能性がある
  • 胡蝶蘭の株がとても弱っている状態

となっていて、普段の胡蝶蘭よりも、とてもデリケートになってしまっています。

そのため、植え替え後1週間~10日ほどは水やりを控えましょう。ここで水をやりすぎてしまうと、根腐れを起こしてしまいます。初めての水やりは、植え込み材が十分に乾燥したのを確認してから、水受けに溜まらない程度の水をあげるようにしましょう。

また、直射日光は胡蝶蘭にダメージを与えてしまうため、直射日光の当たらない明るくて風通しのよい場所に置きましょう。

このように適切なお手入れをしてあげると、植え替えで弱ってしまった胡蝶蘭も本来の生命力を取り戻し、新しい環境でまたキレイなお花を咲かせてくれますよ!

まとめ

胡蝶蘭をプレゼントとしてもらってからのラッピングについてや管理方法などについて紹介しました。

胡蝶蘭はとてもご長寿なお花で、きちんとした管理方法を守れば胡蝶蘭は何度も綺麗なお花を咲かしてくれます。

胡蝶蘭をいただいたあとは、ラッピングを外し、適切な管理方法で胡蝶蘭を育ててあげましょう。