周年祝いとは、取引先の企業や友人の飲食店など、企業やお店の節目に行われる大切な行事です。特に取引先の企業の周年祝いは、どのようなものを贈るのがいいのか迷うことも多いでしょう。
大切な取引先の周年記念には、お花を贈るのがおすすめです。ここでは、周年祝いにおすすめのお花や予算の目安、注意点などをご紹介します。
1.周年祝いとは?
周年祝いとは、いつもお世話になっている企業やお店の周年記念にお祝いをすることです。企業やお店によっても異なりますが、ビジネスシーンでは5周年、10周年などの節目に、盛大なお祝いをすることがあります。
大切な取引先であれば、マナーとしてお祝いを贈りましょう。周年祝いを忘れてしまうのはビジネスマナーとしては違反です。取引先との良好な関係を築いていくためにも、事前にリサーチを行って、取引先に喜んでもらえるお花を選びましょう。
2.周年祝いに贈るお花のおすすめと予算の目安
ビジネス上、大切な取引先の周年祝いには、おすすめのお花や予算などをしっかりと確認してから贈ると安心です。ここでは、おすすめのお花や予算の目安をご紹介します。
2-1.胡蝶蘭
ビジネスシーンでの周年祝いには「胡蝶蘭」が最適です。フォーマルな場面で王道の胡蝶蘭は、大切な取引先への周年祝いにピッタリのお花です。高級感と華やかさがあるだけでなく、「幸運が飛んでくる」という花言葉も持っているため非常に人気があります。また、繁栄とご多幸を祈念する意味合いも持っているお花です。
胡蝶蘭の中には、白や黄色、ピンクなどさまざまな色があり迷うことも多いです。しかし、ビジネスシーンで迷った時は白の胡蝶蘭を選べば間違いありません。黄色やピンクなど少し派手な色ではなく、白色を選ぶことで、ビジネスで重要となる信頼や清潔感などの好印象を与えることができます。
また、胡蝶蘭の品種によっても異なりますが、ピンクや黄色よりも白色の方がコスト面を抑えられる場合があります。そのため、周年祝いには、ビジネスでよく贈られる白色の胡蝶蘭がおすすめです。
予算の目安は、10,000〜50,000円ほどです。取引先との関係性が重要であればあるほど、予算も高くなる傾向にあります。
2-2.スタンド花
スタンド花とは、スタンドと呼ばれる脚の上に、お花を乗せたものです。高さがあり、見た目のインパクトも強いため、周りの目を引くお花です。周年祝いとして記念パーティーなどをする際には会社の宣伝効果も期待できるため、特におすすめです。
一般的にスタンド花は、会場に飾られたあとはお花屋さんが回収してくれます。そのため、相手に手間や負担を与えることがありません。ただし、大きくて場所を取るため、会場によっては断られる可能性があるので注意しましょう。
スタンド花の予算の目安は、15,000〜20,000円ほどですが取引先との関係性により変動します。大規模な周年記念パーティーがある場合は、30,000円ほどのものを選ぶことで、周りと比べても見劣りしないスタンド花が手配できます。
また、スタンド花は1段のものと2段のものがあり、どのようなタイプにするかによっても予算が変わる可能性があるため、注意してください。
2-3.フラワーアレンジメント(生花)
フラワーアレンジメントは、器やカゴにお花をあしらっている定番のフラワーギフトです。さまざまな予算から細かく注文が可能で、好みに応じてお花を選ぶことができます。生花ならではの良さがあり、贈られた側もそのまま飾ることができるため手間がかかりません。大切な取引先に贈る際には、取引先のイメージカラーで作ることも可能です。そのほか、季節に合ったものを注文するなど、他から贈られたお花と差をつけることもできます。
ただし、 生花であるために、花持ちはあまり良くありません。長くて1週間ほどとなってしまうことや、サイズがあまりにも大きすぎると処分に手間がかかってしまう点には注意が必要です。
取引先への周年祝いとして、生花のフラワーアレンジメントを贈る際の予算の目安は10,000〜30,000円ほどです。
2-4.フラワーアレンジメント(プリザーブドフラワー)
プリザーブドフラワーとは、特殊な加工がされているお花のことで枯れることがありません。手入れの必要がないため、記憶に残るギフトとして贈ることができるお花です。プリザーブドフラワーは、コンパクトなものが多く、サイズに対して値段がやや高めなことが多い点には注意しておきましょう。
取引先への周年祝いとして、プリザーブドフラワーを贈る際の予算の目安は10,000〜30,000円ほどです。ただし、取引先との関係性が親密であれば、30,000〜50,000円くらいになる場合もあります。
3.周年祝いを贈る場所・タイミング
取引先によっては周年祝いに、式典やパーティーが行われる場合があります。開催される際は、前日までに渡せるように準備しておくことが大切です。もしも、参加ができない場合や式典やパーティーが行われない場合は、周年記念日の1週間ほど前から当日までに手配をしておきます。
また、式典やパーティー当日、記念日の当日などは多忙で受け取りができない可能性もあります。できる限り事前連絡をしておき、スペースや受け取り可能かを確認しておくと安心です。
4.周年祝いを贈る際の注意点
周年祝いを贈る際にはいくつかの注意点があります。大切な取引先の重要なイベントになるため、マナーを守ってお祝いを贈るようにしましょう。
4-1.赤いお花やラッピングはNG
周年祝いに、「赤いお花」や「赤いラッピング」は避けるようにしてください。 赤は火事や赤字を連想させてしまい、周年祝いの贈り物としてはタブーです。周年祝いなどの重要な記念日には白やピンクなどのカラフルなお花が贈られますが、赤だけは選ばないように気をつけましょう。ただし、取引先のコーポレートカラーなどの特別な理由がある場合は贈ることも可能です。
4-2.受け取りの可否の確認
取引先によっては、お祝いなどの受け取りを一切お断りしている場合があります。お贈りする際には、必ず前もって確認しておき、相手のご迷惑にならないように気をつけましょう。
5.周年祝いの立て札の書き方
周年祝いは、その会社や店舗の非常に大切な記念日です。お花の贈り物をする際には、一緒に立て札を添えるのが一般的です。書き方にもマナーがあるので、今一度確認しておきましょう。
5-1.立て札の書き方
立て札とは、届いた贈り物が誰からなのかを明確にする役割があります。周年祝いの立て札には、「祝 ○周年」などの何年目にあたるかの明記以外に、贈り主の名前も記載します。贈り先の会社名を記載しても構いません。その際は、漢字の間違いがないかなど十分に注意してください。
また、設立祝いなのか創業祝いなのかでも違いがあり、もしも分かるようであれば「祝 設立○周年」や「祝 創業○周年」と記載するとさらに丁寧です。会社によっては、設立、創業、創立が違う日の場合もあります。どの周年記念なのかをしっかりと確認しておきましょう。わからない場合は「祝 ○周年」以外の、「祝」や「御祝」だけの文字でもマナー違反ではありません。
5-2.メッセージカードを添えて贈るのもおすすめ
メッセージカードは、直接メッセージやお祝いの気持ちを届けるアイテムです。特に親密な取引先の周年記念であれば、メッセージカードを添えることでさらに喜ばれることでしょう。その際は、敬語や丁寧語などで記載するよう、言葉使いには十分に注意してください。
まとめ
周年祝いは、取引先にとって非常に大切な節目となる記念日です。周年祝いには、胡蝶蘭などの高級感あふれるお花が人気で、贈り先にも非常に喜ばれます。周年記念にお花を贈る際は、予算や種類も豊富にあるため、取引先との関係性などに応じて選択することができます。
マナーや注意点に気をつけ、日頃からお世話になっている取引先の重要な節目をお花を贈ってお祝いしましょう。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください