花が終わった胡蝶蘭を2度咲きさせよう!ポイントを解説

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胡蝶蘭のお花が終わったあと、もうその胡蝶蘭は咲くことがないと思っていませんか?

お花が終わったからといって枯れておしまいとは限りません。胡蝶蘭は生命力が強く、寿命の長いお花なのでそう簡単には枯れません。引き続き、大切にお手入れしてあげることで花芽を付けてくれる可能性があります。

この記事でどのようにして胡蝶蘭を2度咲きさせるのか見てみましょう。

1. 胡蝶蘭は二度咲きが楽しめる多年生植物

胡蝶蘭は一度咲いたら終わりの花とは違い、きちんと管理をすれば2度目以降も花を咲かせ楽しむことができます。

その寿命はなんと50年ととても長寿な多年生植物です。

花芽の付け方やお手入れの基本をマスターして、長命な胡蝶蘭の花を何年も楽しみましょう。

2. 胡蝶蘭を二度咲きさせる流れ

胡蝶蘭の花が散ったあと、次の花を咲かせるために必要なステップは次の4点です。
・胡蝶蘭を剪定する
・一株ずつ新しい鉢に植え替え
・日当たり/温度面で胡蝶蘭が育ちやすい環境に置く
・水やりなど、定期的な管理

これらの工程を一つひとつ見ていきましょう。

2-1. 胡蝶蘭を剪定する

お花が全て落ちてからやることとしてまずは剪定、具体的には花茎をカットします。

カットの前に贈答用の胡蝶蘭には株と茎を支えるために支柱がテープで固定されついています。
このテープを手を切らないよう気をつけつつカッターなどで切ったあと、片手で株元を抑えながら株と茎を支えていた支柱を抜いてしまいましょう。

支柱を抜いたあとは、茎をカットします。茎をカットすることで株を休ませ栄養を行き届かせて株の体力を回復させることで、2度咲きにつなげることができます。

胡蝶蘭の株には節がついてます。
その節を根本から数えて3~4節目にあたる節目のすぐ上で斜めに茎をカットしましょう

ただし、連続して花を咲かせると株の力が弱まるので、長く育てたい場合は根元からカットして下さい。

2-2. 一株ずつ新しい鉢に植え替え

贈答用の胡蝶蘭というのは見た目を華やかにするために、いくつかの株が寄せ植えされています。寄せ植えされた状態ですと通気性も悪く、胡蝶蘭が成長しにくくなったり傷んでしまいます。そのため、お花が咲き終わったらひとつの鉢に1株ずつ植え替えをしましょう。

株と根についている古い植え込み材を手で丁寧に取り除き、黒く変色していたりぶよぶよしている傷んだ根があればハサミでカットしましょう。葉も同様に黄色く変色した葉などはこの時に取り除きます。

少し多めの水苔を根に巻き付けるようにつけていきます。水苔の量は、押し込むとやっと新しい鉢に入るぐらいが目安です。

 

植え替えを行ったあとは短くて15〜20日、長くて1か月ほどは水をあげないようにします。これは、株が少しダメージを受けているためで、その回復を待ってから水をあげるようにします。葉のツヤがなくなったころにお水をあげてください。

植え替えに関してはこちらの記事も参考にしてみてください!

 

https://kashima-youran.com/column/replanting/

2-3. 日当たり/温度面で胡蝶蘭が育ちやすい環境に置く

置き場所はレースのカーテン越しなど、十分に光はあたるが直射日光が当たらない場所を選びましょう。

直射日光が当たる場所を胡蝶蘭の管理場所に選んでしまうと、日光による強力な熱と光のダメージを受けて、葉が枯れたり土が乾燥しやすくなって、管理に余計な手間や時間、コストがかかってしまうことがあります

陽の当たりやすいリビング・ダイニングのレースのカーテン越しの場所に胡蝶蘭を置き、管理するようにすると、直射日光を避けながら胡蝶蘭の成長を楽しみながら愛でることができますよ。

また、胡蝶蘭のお花が咲いていない状態のときは、半日陰で温かいお部屋での管理が最適となっています。

胡蝶蘭の上質さを長くキープするための理想の室温は、15℃~25℃といわれています。冬場の場合は、最低でも10℃、夏場は最高30℃くらいまでの室温でも問題はありません

寒い地域での胡蝶蘭を管理する場合は、夜間の温度が10℃以下に下がるときのみ、清潔な段ボールや発泡スチロールをかぶせておくと、寒い地域でも胡蝶蘭を厳しい環境からしっかりと守ることができます

https://kashima-youran.com/column/management-method/

2-3. 定期的に正しく管理してあげる

あとは花が咲くまで正しく、そして時間がかかる可能性もあるので根気強く気長に管理をしていけばいずれ2度目の花を咲かせることができます。

 

肥料に関しては、胡蝶蘭に花芽がついてからあげるようにしましょう
洋ラン用の液体肥料を薄めて与えます。肥料を与えすぎると枯れやすくなってしまうので、必ず使用方法を確認してくださいね。水やりの代わりになるので、液体肥料を与えている間は水やりはしなくて大丈夫です。

茎が伸びてきて支柱が必要になった場合は、支柱を立ててまっすぐにしてあげましょう。

定期的な水やりに関しては、鉢の水苔を手で触ってみて完全に乾いていたらコップ1杯(100〜150ml)あげるだけで大丈夫です。水をあげた後に受け皿に水が溜まっている場合は捨てください。

水やりに関してはこちらの記事で詳しく書いています!

https://kashima-youran.com/column/watering-phalaenopsis-orchid/

 

3. 二度咲きについてのよくあるご質問

胡蝶蘭が二度咲きするのは、どの季節が目安になりますか?

基本的にはこの季節に咲きますという決まった季節はないです。

ただタイミングとしては胡蝶蘭にとって最も厳しい冬のあと、4.5月頃に植え替え等次の花を咲かせるための準備が理想となります。

胡蝶蘭を二度咲きさせるのは、やはり素人には難しいことでしょうか?

きちんと管理してあげれば、そこまで難しいことではないです。

きちんと20度前後で室温を管理し、たくさんの光を浴びせ水のあげすぎに注意をしましょう。

胡蝶蘭は寒さと乾燥に特に弱く、冬にダメになってしまうケースが多いので気をつけてくださいね。

「二度咲き」といいますが、三度目は無いのでしょうか?

「1. 胡蝶蘭は二度咲きが楽しめる多年生植物」でも述べていますが、胡蝶蘭の寿命は50年と非常に長命でしっかりと管理してあげれば2度目以降もきれいな花を咲かせることができます。

 

https://kashima-youran.com/column/life-of-phalaenopsis/

新しく出てきた茎が茶色なのですが・・・・

おそらく茎ではなく根の可能性があります。根は先が茶色くなります。

まとめ

いかがでしたしょうか。きれいで立派な胡蝶蘭。一度花が落ちただけでななく正しく手入れをしてあげれば長生きし、何度でも花を咲かせることができます。

美しい胡蝶蘭を何度も愛でてあげましょう。