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胡蝶蘭の病気の症状や原因、対処法を解説!

ドライフラワー

元気だった胡蝶蘭の様子がいつもと違う。そのようなときはもしかしたら病気の可能性があるかもしれません。

では、胡蝶蘭がかかる病気にはどのようなものがあるのでしょうか?その原因は?

この記事で対処法も含めて紹介します。

1.病気のサインはどこから?

枯れたりしおれたりする以外にも、胡蝶蘭の病気のサインは「葉」「根」「茎」などにシワができたり変色したりして表れます。

中でも葉は「胡蝶蘭の健康バロメーター」と言われるくらい葉の状態と健康は結びついています。

胡蝶蘭の病気の原因はさまざまですが「細菌(バクテリア)」「カビ(糸状菌)」「ウイルス」「害虫」によるものなどがあります。それぞれの原因による病気と症状、対処法を見ていきましょう。

2.細菌(バクテリア)による病気について

細菌による病気は大変進行が早く感染力も強いので、下記のような症状が葉の付け根付近まで進んでいる場合は、残念ながらほぼ回復は望めません。よって、胡蝶蘭を処分することになってしまう前におかしいなと思ったら早めに対処しましょう。

2-1.軟腐病

症状と原因

葉に水に濡れたような斑点ができ、やがて淡褐色に変化し、非常に強い腐敗臭を放ちながら腐敗する病気です。腐敗部分は柔らかくブヨブヨしており、手で触れると組織が破れてたくさんの軟腐病細菌が入っている水が出てきます。細菌は撒いた水の中を泳いで拡散し、乾燥すると埃のように風に乗って飛び散ります。

原因としては気温・湿度の高い夏に直射日光などが原因でなる「葉焼け」などで傷んだ傷口などから細菌に感染し発病することが多いです。

対処法

まず、葉に小さな水に濡れた感じの斑点を見つけたら、火炙りして消毒したハサミかカッターで大きめに切り取ります。

その後、切り取った部分と周辺の株に「スターナ」や「ナレート」などのバクテリアに有効な農薬、または台所塩素系殺菌剤(キッチンハイター等)の原液を塗布します。

この病気は感染力がとても強い為、作業に使ったハサミやカッター、園芸道具、手袋等も消毒してから他の胡蝶蘭の作業をするようにしましょう。

2-2.褐斑細菌病

症状と原因

軟腐病に似た症状で、葉に水に濡れたような淡褐色の斑点の発生から腐敗が進みます。バクテリアによるもので、高温多湿の環境下に置いていると病気があっという間に進行し、葉全体を腐敗させてしまいます。この病気にかかってしまったら、病変部分を大きめに切り取りましょう。

対処法

対策としては軟腐病と同じ方法で葉に小さな水に濡れた感じの斑点を見つけたら、火炙りして消毒したハサミかカッターで大きめに切り取ります。

その後、切り取った部分と周辺の株に「スターナ」や「ナレート」などのバクテリアに有効な農薬、または台所塩素系殺菌剤(キッチンハイター等)の原液を塗布します。

軟腐病同様、感染力が強い為、作業に使ったハサミやカッター、園芸道具、手袋等も消毒してから他の胡蝶蘭の作業をするようにしましょう。

ドライフラワー

3.カビ(糸状菌)による病気について

3-1.灰色カビ病(ボトリチス菌)

症状と原因

花にシミのような小さい褐色の斑点が発生し、放置しておくと成長に伴って斑点が大きくなり、灰色や緑灰色のカビが発生します。

胡蝶蘭の栽培環境として低温多湿(気温18℃前後、湿度100%)の状態が続くことで、空気中に飛散している「ボトリチス菌」というカビが発生します。そして胡蝶蘭の組織内に入り込むことで成長を続け病気になります。

対処法

病変を見つけたら該当部分を切り取り、湿度が低い場所に移動させて花や葉がすぐ乾く環境にしましょう。

この病気は胡蝶蘭の栽培環境を見直すことで予防ができます。多湿の時は除湿器やエアコンで室内湿度を下げ、カビの発症を防ぎましょう。春から秋の多湿な時に加湿器を使ったり、晴天時や暖房中以外に花への霧吹きを過度に行うことはカビを発生させる原因になるので避けましょう。

3-2.炭疽病

症状と原因

炭疽病は胡蝶蘭の葉に黒色の斑点が発生する病気です。最初は淡褐色の小さな斑点ですが、徐々に大きくなり色が濃くなって黒になります。

原因はカビ胞子の飛散によるものです。葉焼けなどで葉の組織が弱ると病原菌(糸状菌)が活動を始めます。

対処法

発病した場合は、症状があらわれた部分を周囲5ミリ程度大きく切除してから「ダイセン」「ダコニール」などの薬剤を散布しましょう。

3-3.フザリューム立ち枯れ病

症状と原因

フザリューム菌による感染により、急速に葉が黄変、脱水状態になることで下葉から落ちていく病気です。茎や根に感染することもあります。株の一部に現れた場合、切除して植え替えが必要になります。

長時間水滴をたまるなどで葉が蒸れて、フザリュームというカビ菌に感染することが原因です。

対処法

対処法は風通しの良い蒸れのない場所に置き、「タチガレン」「リドミル」などの薬剤を塗布することです。

葉だけではなく茎や根にも感染がある場合は、その部分を切り取り、植え替えをしましょう。

3-4.リゾクトニア菌による立ち枯れ病

症状と原因

リゾクトニア菌は根に感染します。根を調べて黒く腐った部分があれば、まずこの病気と考えます。

十分な水をあげていても、根が病気に侵されているので葉に艶がなくなり枯れてしまいます。水のあげすぎによる根腐れは胡蝶蘭を枯らしてしまう原因として有名ですが、原因のほとんどはこのリゾクトニア菌によるものです。

水のあげすぎや、受け皿に水がたまったまま残すなどは、この立ち枯れ病を引き起こす原因となるので気をつけましょう。

対処法

早い時期に腐った根を切り落として植替え、環境を整えることで回復する可能性はあります。

初期症状では葉に特に変化がなく、黄変する前に萎れてしまいます。根に感染するのでなかなか気が付かずに手遅れしまうことも多くあります。

「水をあげすぎない」「水をあげるタイミングは植え込み材が完全に乾いてから」、「受け皿に溜まる水は毎回捨てる」といった点を気をつけるだけで予防することができます。

4.害虫による被害について

菌やウイルス以外にも胡蝶蘭には害虫による被害もあります。そこで、害虫の中でも特に多い「カイガラムシ」「葉ダニ」「アブラムシ」についてご紹介いたします。

4-1.カイガラムシ

カイガラムシは一度発生してしまうと完全に駆除する事が難しい害虫の一つです。発生している部分を見つけたらその周囲にも必ずいるので、市販の害虫駆除剤を散布し、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。葉が傷ついて別の感染症の原因となるため、歯ブラシや楊枝で無理やりはがすのは基本的にはNGです!

カイガラムシは他の株に移りやすいので、健康な株とは離して管理するようにしましょう。

4-2.葉ダニ

発生すると葉の艶がなくなり全体的に弱々しい葉になります。葉の裏側を見ると「かすり状」になっていたり、ベタつきや白い斑点が見られます。放置すると葉が軽く巻いて、よじれることがあります。

特に梅雨明け頃から急速に繁殖が盛んになり、夏の高温乾燥な環境下で被害が拡大することが多いです。

ハダニは薬剤への耐性がつきやすく水に弱いので、寄生している葉裏に水をかけて駆除しましょう。心配なら、2~3日これを続けてください。

4-3.アブラムシ

花のつぼみが落ちてしまったり、つぼみがいつまでも開花しない等の場合は「アブラムシ」の可能性が高いです。

高温で乾燥する時期に、花やつぼみ、花茎に害虫のアブラムシが寄生することが原因となっています。

アブラムシは、水で薄めた牛乳を霧吹きすると駆除できるので、牛乳を水で薄めて散布しましょう。

まとめ

胡蝶蘭に関するたくさんの病気をご紹介しました。胡蝶蘭の寿命は50年ととても長寿で、管理方法に気をつけて育てれば長く楽しめるお花です。温度と湿度の管理が大切なので気をつけましょう。

また、胡蝶蘭を毎日観察するようにし、少しでも変化が見られたら早めの対処を行うことで病気の深刻化を防ぐことができます。

きれいな胡蝶蘭の花を長く楽しむために、可愛がって育ててくださいね。