胡蝶蘭に直射日光を当てると病気に?胡蝶蘭が好むのは「木漏れ日のような柔らかい日光」

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胡蝶蘭を育てる上で重要なポイントは「水をあげる頻度」「日光の当て方」「温度管理」の3つが挙げられます。

3つすべて重要ですが、「日光の当て方」は知らないと、胡蝶蘭が病気になってしまう可能性も。

この記事では、胡蝶蘭にどのようにして日光に当てればいいのか、そのポイントについて紹介します。

1.胡蝶蘭が好むのは「木漏れ日のような、柔らかい日光」

胡蝶蘭が好むのは「木漏れ日のような、柔らかい日光」です。理由は胡蝶蘭が原生している環境にあります。

胡蝶蘭は、熱帯・亜熱帯地域に自生している着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)です。

着生植物とは、大木の幹などに根を張り、空気中から水分を摂り込んでいます。そして、大木の幹などに根を張っていることから、直射日光にさらされることはほぼなく、高い木の葉陰から漏れてくる日光に当たる環境に自生しています。

そのため、家で育てる際もそのような環境にしてあげるのがベストです。

また、日光に当てる時間は基本的に1日3時間を目安に、気温が下がる秋から冬にかけては、日当たりの良いときに4時間程度、日光を当てるようにしてくださいね。

胡蝶蘭 日光

直射日光当てるのはNG

胡蝶蘭は基本的に直射日光に当ててはいけません。胡蝶蘭にとって、直射日光は強すぎるため、病気となり枯れる原因にもなってしまいます。胡蝶蘭を置いた場所が直射日光にさらされている場所かどうかは、よく確認してあげましょう。

胡蝶蘭が直射日光に当たっていると、以下のような病気になる可能性があります。

葉焼け 直射日光による葉のやけど。葉が黄色や茶色に変色し、乾燥して白くなるのが特徴。
軟腐病または褐斑細菌病 高温多湿の環境下で、葉焼けなどの傷口から細菌に感染することが原因。葉がブヨブヨに腐ったり、葉に濡れたような斑点が現れるのが特徴。
炭疽病 葉焼けなどで葉が弱っているときに、カビの一種が活発に活動することが原因。淡褐色の小さな斑点が現れ、やがて大きく黒色の斑点ができるのが特徴。

直射日光

2.室内と室外での胡蝶蘭の置き場所

2-1.室内での胡蝶蘭の置き場所

室内で胡蝶蘭を育てる際に、「木漏れ日のような、柔らかい日光」という状況にもっとも近い置き場所が、カーテンレース越しに日光が当たる窓辺です。

カーテンレースが直射日光を遮光し、適度な光を胡蝶蘭に届けてくれます。

また、窓際は風通しのいい場所でもあるため、胡蝶蘭の好む環境としてはとても適しているのです。

冬の窓際は冷えるので要注意

カーテンレース越しに光が当たる窓際は胡蝶蘭にとって好ましい環境ではありますが、冬の間は要注意です。

胡蝶蘭は熱帯・亜熱帯地域に自生していることから、寒さに弱く、気温が15度を下回ると弱ってきます。

気温が下がっていく秋から冬の間は、比較的温度の高い昼の間だけ窓際に置いて、日が沈んだ以降は暖かい部屋の中央に置くなどしましょう。

胡蝶蘭 冬は冷える

2-2.室外での胡蝶蘭の置き場所

室外でも気をつけるべきポイントはやはり直射日光です。室外に胡蝶蘭の鉢を置く場合は、遮光ネットやすだれ、などで直射日光に当たらないように遮光してあげましょう。

また、害虫などから胡蝶蘭を守るために地面に置くのではなく、台を使って床から50~60cmほど高い場所に置くと胡蝶蘭にとってより良い環境になります。

秋から冬にかけては室内に

前述のとおり、胡蝶蘭は寒さに弱いお花です。

日本の秋から冬にかけては胡蝶蘭にとっては厳しい環境のため、昼の時間でも室内に置いてあげましょう。

まとめ

胡蝶蘭にとって好ましい光の当て方について紹介しました。

直射日光に当ててしまうと葉焼けになる危険性もあるので、置き場所と気温を考えながら、遮光した光を当ててあげるようにあしましょう。