開店祝いや昇進祝いのお祝いのお花といえば胡蝶蘭。お祝いにぴったりですよね。しかし胡蝶蘭は他のお花と比べるとやや高い印象。なぜ胡蝶蘭は価格が高いのか、その秘密にせまっていきましょう。
1. 胡蝶蘭が高い理由は4つ
胡蝶蘭の価格だけ見ると高さに驚くかもしれませんが、胡蝶蘭が高いのには、しっかりとした納得の理由があります。
1-1. 種や苗の価格が高い(原価)
まず胡蝶蘭は種や苗の価格が高いのです。胡蝶蘭の種が自然と発芽することはまれで、種のときから丁寧に育てなくてはいけません。フラスコなどに種を入れて無菌状態で発芽させます。
胡蝶蘭は種から苗になるまでは、ほとんどが日本ではなく東南アジアや台湾で育てられています。そのため輸送費もかかるのです。
1-2. 環境の維持にコストが掛かる(環境維持コストが高い)
胡蝶蘭はもともと熱帯地域に生息している寒さと乾燥に弱いお花。そのため、日本では常に環境を整えなくてはいけません。温室を作り温度と湿度を管理しなくてはならず、1℃でも違うと花が咲かないなど、胡蝶蘭は非常にデリケートなため、環境を維持するコストが掛かるのです。
1-3. 育てるのに時間が掛かる(時間のコスト)
胡蝶蘭はなんと出荷できる状態になるまで、3~4年もかかるのです!もちろん育てていたすべての苗が綺麗に咲くとは限りませんから、途中でダメになってしまう胡蝶蘭もあります。
苗で仕入れずに胡蝶蘭が育ちやすい気候の地域で花が咲いてから輸入すればいいのでは?と思うかもしれませんが、輸送途中に揺れや温度差で花が枯れてしまうのです。そのため、苗の状態から日本で育てる必要があるのです。
1-4. 育てるのに熟練者の腕が必要(人的なコスト)
花の色や形、大きさなど一株ずつ丁寧に育てなくてはいけない胡蝶蘭は素人では育てることが困難です。
また、胡蝶蘭は1本で売られていることはあまりなく、3本、5本が多いですよね。実は支柱を立てて皆さんがよく目にする状態にするには、熟練者の技術が必要なのです。株や茎を傷つけないように植え、さらにはバランスよく見せなくてはなりません。
2. 高くても胡蝶蘭が選ばれる理由
高いから他のお花にしようとみんなが考えたら、胡蝶蘭を見かけることもないでしょう。しかし、さまざまなお祝いで見かけるということは、高くても胡蝶蘭がいいと考える人が多いから。その理由を見ていきましょう。
2-1. 花言葉の縁起が良いこと
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」、「純粋な愛」、「清純」といった意味があります。どれも縁起のいい言葉ばかりですよね。鉢に植わっていることから、幸福が根付くといった意味もあり、お祝いにぴったりなのです。
2-2. 豪華で華やかな見た目
胡蝶蘭は豪華で華やかな見た目のため、お祝いの雰囲気にぴったり。何かお祝い事があったのだなと誰から見てもわかるその見た目も選ばれる理由の一つです。
2-3. 安定した品質(年中贈れる使い勝手の良さ)
胡蝶蘭は一年中取り扱いがあり品質も安定しているので、季節を問わず贈ることができます。また花も長持ちで水やりの頻度も少なく、2~3カ月はもつため長く楽しむことができます。
まだまだある胡蝶蘭が選ばれる理由!詳しくは下記の記事でご紹介しています♪
まとめ
胡蝶蘭は価格だけ見て他のお花とくらべると随分高いと感じてしまいますが、コストや労力、時間などがかかっていることを考えるとむしろ安いのかもしれません。大切な人のお祝いにはぜひ胡蝶蘭を贈ってみてはいかがでしょうか。
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カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください