胡蝶蘭とファレノプシスの関係とは?胡蝶蘭の分類について解説

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胡蝶蘭というお花は多くの方が聞いたことや見たことがあります。一方で「ファレノプシス」というお花は聞いたことがありますでしょうか?

胡蝶蘭について調べていたりすると、度々目にする名前でもあります。

この記事では、胡蝶蘭とファレノプシスとの関係や、胡蝶蘭の分類について紹介します。

1.ファレノプシスとは

ファレノプシスとは、胡蝶蘭の学名で、英語で「Phalaenopsis」と表記されます。

ファレノプシスの語源はギリシャ語のファライノ(phalaina:蛾)とオプシス(opsis:~のような)というところからきており、その見た目からファレノプシスという名前がつけられたことがわかります。

日本では漢字の「胡蝶蘭」のように蝶に例えられますが、英名ではモス・オーキッド(moth orchid:蛾のようなラン)と呼ばれているように蛾に例えられることが多いです。これは海外では蝶と蛾をとくに分けないというような文化もあるので、そのせいもあるのかもしれません。

日本では一般的に目にする名称は「胡蝶蘭」ですが、植物は流通するときに学名で呼ばれる場合もあるため、胡蝶蘭とファレノプシス、両方の名前が使われています。

ファレノプシス

2.胡蝶蘭の分類について

2-1.ファレノプシスと学名

胡蝶蘭はラン科のファレノプシス属(コチョウラン属)に属している植物です。

このファレノプシス属にも色々な種類があり、その種類ごとに世界共通の名前である「学名」を持っています。

学名は日本人の名字と名前のように、2つの異なる単語を合わせて1つのものを表すようになっています。この時の苗字を「属名」、名前を「種小名」と呼びます。

具体例としては、胡蝶蘭の原種に「アマビリス」というお花がありますが、アマビリスの学名は、属名のファレノプシスと種小名のアマビリスを合わせたPhalaenopsis amabilis(ファレノプシス・アマビリス)という学名です。

このようにファレノプシス属の植物は「ファレノプシス・◯◯」というような学名をそれぞれ持っているのです。

ファレノプシス

2-2.ファレノプシス属の原種

ファレノプシス属に分類される胡蝶蘭の原種は約50種類あり、それぞれに特徴があります。それぞれファレノプシス属の植物のため、学名は「ファレノプシス・◯◯」という学名になっています。

ファレノプシス・アフロディテ(phalaenopsis aphrodite)

アマビリス同様、白色の胡蝶蘭の原種の代表格です。台湾の南部やフィリピンなどが原産で、温厚な気候のもとでは冬に花を咲かせます。

白色の胡蝶蘭の交配種はアマビリスと、このアフロディテが親になっていることが多いです。

ファレノプシス・アフロディテ

ファレノプシス・シレリアナ(phalaenopsis schilleriana)

うすピンク色が特徴的なファレノプシス・シレリアナ。原産は主にフィリピンで春に開花するお花です。

ピンク系の花を作り出す場合に親として使われていることが多い原種ですが、交配していないそのままの姿でも美しい原種です。

ファレノプシス・シレリアナ

ファレノプシス・リューデマンニアナ(phalaenopsis lueddemanniana)

星の形と白色地に紅色の横縞模様が特徴的なファレノプシス・リューデマンニアナ。原産は主にフィリピンで、春に花を咲かせます。

花弁に紅色の斑点を出す品種の親としてよく用いられています。

2-3.ファレノプシス属の交配種

続いては、原種から交配を重ねられて作られた交配種を紹介します。

ファレノプシス・ウエディングプロムナード(Phalaenopsis Wedding Promnard)

日本で品種改良されたミディ系胡蝶蘭で、ピンクの定番とも言える代表的な品種が「ウエディング・プロムナード」です。

交配が重ねられているため、育てやすく花持ちもよく、とても管理のしやすい品種でもあります。

ファレノプシス・レモンパイ(Phalaenopsis Lemon Pie)

黄色い胡蝶蘭の中ではもっとも多く目にする胡蝶蘭です。

黄色の胡蝶蘭は運気アップのお花として人気が高く、プレゼントとしても人気があります。

レモンパイに似ている品種として、「ゴールデンエイジ」「ライムライト」「フォーチュンザルツマン」などがあります。

ファレノプシス・レモンパイ

まとめ

胡蝶蘭の学名でもあるファレノプシスについて紹介しました。

胡蝶蘭も植物の一つなので、属性があり、そこから学名がついていたり、さらに長い学名の品種があったりと新しい発見がたくさんあります。

原種や交配種はこの記事で紹介したもの以外に種類はたくさんあります。

ぜひ様々な胡蝶蘭を調べてみてください。