洋蘭にもさまざまな種類がありますが、皆さんは青紫色の綺麗な花を咲かせる「バンダ」、通称「翡翠蘭」をご存知でしょうか?
この記事ではバンダの特徴や、育てからのポイント、バンダの品種について紹介します。
1.翡翠蘭とも称される洋蘭「バンダ」とは
翡翠蘭とも呼ばれるバンダはその綺麗な紫色が特徴的ですが、最近では品種改良などによって濃ピンク系や黄色系、白などの花もあります。
一般的なお花屋さんなどで売られていることなどはあまりなく、洋蘭の専門店や展覧会などで購入ができます。
バンダの原種は主に東南アジアの熱帯地域に分布し、空中湿度の高い環境で木々に着生しています。そのため、販売されるときも、植え込み材料なしでバスケットに入って吊り下げて販売されており、同様にして栽培されます。
交配種によっては、洋蘭の中でも寒さに強いのも特徴の一つと言えます。
2.バンダの育て方のポイント
2-1.栽培環境
栽培環境は他の胡蝶蘭や洋蘭と同じで、日当たりがよく風通しの良い場所を好みます。日当たりがいいと言っても、直射日光ではなく、レースのカーテン越しに光が当たる程度が好ましいです。
バンダの原種は木々に着生していたため、自生している環境に近い吊り下げた状態での栽培が望ましいです。吊り下げる場合は物干しざおなどを利用して栽培しましょう。
なお、風通しとともに高い湿度も好むので、真夏以外の季節は、頻繁に霧吹きする必要があります。乾燥すると根が枯れ込み、ひどくなると葉が落ち始めます。
株の中央上部から出てくる新芽(葉)を傷めないように注意することが大切です。
2-2.水やりの頻度
吊り下げて栽培する場合は、鉢植えに比べて乾燥するため、季節を問わず毎日水を与えます。夏は葉の様子などを見ながら、日によっては1日2回あげても大丈夫です。
鉢植えの場合は、水苔が乾いているのを触って確認してから水を上げましょう。
乾燥している冬は要注意
冬は空気が乾燥しているため、要注意です。バンダは空気が乾燥していると、葉が落ちやすくなるので、葉が落るときは乾燥しているサイン。
霧吹きを頻繁に行うか、近くに加湿器などを置いて、乾燥対策をしましょう。
まとめ
バンダについて紹介しました。
ほとんどの紫色の大輪花はバンダの原種である「バンダ・セルレア」という品種が元になっています。
青紫でとても綺麗なバンダを見てみたいという方はぜひ洋蘭展などに足を運んでみてはいかがでしょうか。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください