新築祝いには、お部屋を明るい雰囲気にしてくれるだけでなく、癒しも与えてくれるお花をお贈りするのがおすすめです。
ただし、お花といってもたくさんの種類があるため、どれを選べばいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、新築祝いにおすすめのお花や贈る際の注意点についてご紹介します。
1.新築祝いにお花がおすすめな理由
新築祝いでお花を贈る大きな理由としては、新しいお家の中を華やかにしてくれることです。お花があることで、気持ちも明るくしてくれるため幸福感を感じやすくなります。
また、お花の種類によってさまざまな花言葉があり、縁起の良いものがたくさんあります。新築祝いに縁起のいいものを家におくことで、新しい家に幸せを運んでくれるようにという想いが込められているのです。
さらに、消えものであるお花を選ぶことで、贈る相手にとっても負担にならない点もおすすめの理由のひとつといえます。
2.新築祝いにおすすめなお花とは?
それぞれのお花には花言葉があり、お祝いなどで贈る際には花言葉も考えて贈ることが大切です。花言葉も含めて選ぶことで、相手に対してよりお祝いの気持ちを届けることができるでしょう。新築祝いでは、次の3つがよく選ばれています。
2-1.胡蝶蘭
胡蝶蘭は「幸運が舞い込む」という意味の花言葉があります。とても縁起の良い花言葉を持っているため、新築祝いなどのお祝いごとにぴったりのお花です。
胡蝶蘭のように、縁起の良い花言葉には、贈る相手の今後の幸せを祈るという意味合いもあります。そのため、多くの人がお祝いで贈る花として選ぶのが胡蝶蘭です。
胡蝶蘭がおすすめなのは、縁起の良い花言葉だけではありません。花を咲かせる期間がとても長く、1ヶ月以上綺麗な姿を楽しむことができます。
また、手入れも難しくなく水やりも毎日行わなくて済むため、忙しい方にも贈りやすいお花です。そのほか、香りや花粉も少ないので、贈る相手を選ばないところもおすすめの理由のひとつといえます。
2-2.観葉植物
新しいお家に緑があると、空気を綺麗にしてくれるだけでなく癒しの空間となります。そのため、新築祝いには観葉植物もおすすめです。中でも、幸福の木として有名な「ドラセナ」や、比較的育てやすい「パキラ」などの観葉植物が人気です。
インテリアの一部としても活躍する観葉植物は新築祝いにぴったりですが、置くスペースや手入れの手間などを考える必要があります。そのため、事前に相手の好みやスペースなども確認して贈ることが大切です。
2-3.プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは、フラワーアレンジメントの種類のひとつで、お祝いごとに贈るお花として人気があります。花に特殊な加工を施しているため、特別なお手入れが必要ありません。生花と同じように見た目が美しく、そのまま飾ることができます。
そのため、プリザーブドフラワーは長い期間楽しんでもらえる贈り物です。お花の種類も多いだけでなく、色やスタイルなども豊富にあるため、相手の好みや新築の雰囲気に合わせて選択すると良いでしょう。
3.新築祝いには選ばないほうがいいお花
新築祝いで贈るお花はどれでもいいわけではありません。中には、縁起の良くない種類や注意しなければならないお花もあります。贈る相手のことを考えて、喜ばれる新築祝いを贈りましょう。
3-1.バラなどの赤いお花
新築祝いで「赤いお花」を選ぶことはタブーとされています。赤は燃える炎をイメージする色のためです。火事を連想させてしまうような赤いバラのお花などは、選ばないように注意しましょう。
プリザーブドフラワーなどの中には、数本程度赤いバラが混ざっているアレンジのものもあります。赤色がメインのものでなければ贈っても特に問題ないでしょう。
3-2.ユリやカサブランカなどの花粉が多いお花
ユリやカサブランカなどのお花は花粉が多いため、新築祝いで贈るお花として選ばないように注意してください。贈る相手が花粉に対してアレルギーを持っている場合もあるため、避ける方が無難です。
中でも猫を飼っているご家庭では、ユリ科の植物は毒になってしまうので、その点も注意する必要があります。
ただし、ユリが好きな方に贈りたい場合もあるかもしれません。そのような場合は、花屋さんであらかじめ花粉を取ってもらい、ペットがいるかどうかを確認するなど心配りをしっかりして贈ると良いでしょう。
4.引っ越し祝いにお花を贈るときの注意点
新築祝いや引っ越し祝いにお花を贈る時には、いくつかの注意点があります。お祝いの気持ちがきちんと届くようにマナーを守ってお祝いを贈りしましょう。
4-1.贈り相手との関係によって予算を考える
新築祝いを贈る際の予算は相手との関係性によって異なります。一般的な新築祝いの予算の相場は以下の通りです。
- 両親や親戚……30,000〜50,000円
- 兄弟や姉妹……10,000〜30,000円
- 友人や会社の同僚など……5,000〜10,000円
あくまでも目安のため、関係性が深いようであれば予算が高くなることもあります。
また、ビジネスシーンにおいて、取引先の移転で新築祝いを贈る場合は10,000〜20,000円ほどが目安です。こちらも重要な取引先の新築祝いであれば、さらにワンランク上のお祝いとして50,000円近くの予算になることがあります。
4-2.新築・引っ越し祝いを贈るタイミング
新築祝いや引っ越し祝いを贈るタイミングとしては、引っ越し後2週間〜1ヶ月の間に贈ることが理想です。引っ越し直後は、荷物の整理などで慌ただしいため避けるようにしましょう。
落ち着いた頃を見計らって贈ることで、相手も気を遣わなくて済みます。もしも、新居に招かれている場合には、当日直接手渡しすると良いでしょう。
4-3.引っ越し祝いを贈る際はあらかじめ伝えておく
新築祝いや引っ越し祝いを贈る場合は、贈る相手に事前に伝えておくのがマナーです。引っ越し後は片付けなどでバタバタしていることが多いため、突然の贈り物は困らせてしまうことがあります。また、胡蝶蘭や観葉植物であれば、生花のため鮮度も非常に重要です。在宅していないことも考えられるため、あらかじめ予定を確認して贈る日時を伝えておきましょう。
4-4.置き場所に配慮する
お花や観葉植物を贈る場合には、置き場所にも配慮することが重要です。特に大きめの胡蝶蘭や観葉植物を贈る際には、ある程度のスペースが必要となります。受け取った相手が困ってしまうことのないように、飾る場所なども考慮して慎重に選びましょう。
プリザーブドフラワーも壁などのスペースが必要となります。新築の雰囲気や置き場所があるかなども頭に入れて新築祝いを選ぶことが大切です。
5.まとめ
新築祝いには、お祝いの気持ちが届くようにお花を贈るのがおすすめです。新しい家で新生活を始めるお祝いとして、華やかな胡蝶蘭や癒しを与えてくれる観葉植物などは非常に喜ばれます。
ただし、お花の色に配慮したり、置くスペースを考えたりといくつかの注意点には気をつけなければなりません。
新築祝いに最適なお花を選ぶことで、お部屋全体が明るい雰囲気に包まれます。贈る際のマナーをしっかりと守って、新築という大切な門出とお祝いの気持ちを届けるようにしましょう。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください