に投稿

胡蝶蘭の葉に異常がでたときは?原因と対処法を解説!

胡蝶蘭の葉が色が普通ではない!そのようなときは様々な要因が考えられます。

美しい花を支える大切な葉の健康を保つことも、胡蝶蘭の手入れに欠かせないポイントとなります。

ここでは、葉枯れの症状から考えられる原因と対処法についてご紹介します。

1.胡蝶蘭の葉の役割とは

胡蝶蘭の葉の主な役割は、光合成をして生きるために必要な栄養を作り出すことです。

小さい、もしくは中くらいのサイズの株なら3~4枚、大輪胡蝶蘭の株でも5~6枚葉がついていれば、胡蝶蘭の健康な生育と成長に十分な栄養を蓄えられると言われています。

1-1.胡蝶蘭の葉は健康のバロメーター

葉は部分的な病気の他、胡蝶蘭の心臓部である株の異常・病気の症状がいち早く現れる健康のバロメーターのような部位です。

葉に現れる異常や変化にいかに気付き、迅速に適切な対処をとれるかどうかが、胡蝶蘭を病気などから救えるかどうかの分かれ目となります。

胡蝶蘭をできるだけ長く、元気に育てていきたいなら、毎度の水やりとあわせて葉の状態を観察するようクセづけてみましょう。

1-2.健康な状態の葉の特徴

異常や病気、変化に気が付くためには、健康な葉の状態を知る必要がありますよね。
以下に、健康な状態の胡蝶蘭の葉に見られる特徴をまとめましたので、確認してみてください。

《健康な胡蝶蘭の葉の特徴》
・全体に深い緑色をしていて、色ムラがない
・水分を多く貯え、つやつやしていてハリがある
・葉が根元からきゅっと引き締まっている
・全体的に葉が広がっておらず、上を向いている

 

1-3.健康状態の悪い胡蝶蘭の葉の特徴

病気を疑うような顕著な変化がなくても、胡蝶蘭の葉に以下のような特徴が見られるときは、株が弱り健康状態が悪くなっていると予測されます。

《健康状態の悪い胡蝶蘭の葉の特徴》
・葉の緑色が、薄くなってきてつやもない
・葉の一部が欠けたりして、かたちが不揃いになっている
・根元から葉がたるみ、全体的に葉が広がっている

2.それぞれの葉枯れの原因と対処法

それぞれの症状別に考えられる原因・胡蝶蘭の病気と、とるべき適切な対処法について具体的に説明していきます。順番に確認していきましょう。

2-1.下から葉が黄色く変色する「寿命」

青々と元気な姿をしていた胡蝶蘭の葉が、だんだん黄色く変色してきた葉枯れの場合は、葉の寿命かもしれません。

原因

下のほうから変色してきた葉枯れの場合は、まず葉の寿命であることが考えられます。寿命や養分回収のために葉枯れを起こしている場合は、黄変と同時に葉が薄くなり乾いてシワシワになります。しかし、その葉が一番下の葉であれば問題ありません。

対処法

葉枯れした葉は、手で無理矢理ちぎらず、完全にシワシワになって枯れるまで放っておき、枯れたら指先で軽くつまんで取りのぞいてください。胡蝶蘭の葉の数は、家庭栽培の場合、小さな株で3~4枚、大株で5~6枚あれば問題ありません。引き続き、日当たりの柔らかい環境で、緑の葉を保つように管理してください。寿命によって葉枯れし落ちたあとは、また新しい葉が生まれてくるのでご安心ください。

2-2.場所に関わらず黄色く変色する「葉焼け」

場所に関わらず葉が黄色くなっていたり、乾いて白っぽい、または黒っぽい見た目になったりする場合は葉焼けの可能性があります。

原因

置き場所によって、胡蝶蘭が直射日光にあたってしまうと葉が日焼けし、傷んでしまいます。

対処法

置き場所は直射日光に当たらないレース越しが一番おすすめです。日焼けをすることがないですが、十分に光を取り込むことができます。

葉焼けをして変色してしまったところは、火炙りで消毒したはさみで切り取りましょう。
部分的ではなく、葉全体や、広範囲で変色している場合は

2-3.ヨレヨレシワシワに葉枯れする「根腐れ」

もし胡蝶蘭の葉が、ヨレヨレシワシワで元気がなく葉枯れしている場合。

原因

胡蝶蘭全体の葉が元気を失っている場合は、根腐れしていることがあります。

産地から発送される胡蝶蘭は、大抵ビニールポットに水苔を詰めた状態で送られています。受け取った後もその状態のままで管理していると、根っこの通気が悪く、根腐れをしてしまうことがあります。胡蝶蘭が開花したときからすでに根の衰弱が始まっていると、どんどん根腐れが進行し葉枯れも進んでいく場合があります。

また、育てている中で水のあげすぎや水をあげた後に受け皿の水をそのままにしておくなどすると根腐れの原因となってしまいます

葉以外にも根腐れの場合は、根を見ると茶色や黒に変色しているのでひと目でわかります。

対処法

このよう場合は、腐っている胡蝶蘭の根を取り除き、植え替えをしましょう。まず鉢から株を取り出し、黒っぽく変色した腐った根だけを刃先を火であぶって消毒した園芸バサミで丁寧に取り除き、健康な根だけを残して新しい鉢に植え変えます。

植え替え後7日間程は、切った根の断面から感染症を起こさないよう、水を与えず管理します。8日目以降は水苔全体が湿る程度の水やりを、7~10日に一度のペースで与えてください。

また、植え変えのときに根を傷つけたことが根腐れの原因となることもあります。根腐れによって植え変えた後も、注意して胡蝶蘭の葉枯れがおこらないか観察を続けてください。

2-4.葉を弱らせる「害虫」

胡蝶蘭の葉の色艶が悪くなったり、葉の表面や裏側に小さな虫の姿が見えたりしたら害虫による葉枯れである可能性が高いです。

胡蝶蘭につく虫の害には幾つかありますが、代表的な葉枯れの原因と対処法について紹介します。

カイガラムシ

白い胡蝶蘭の花に黒い点々がついていたり、葉に固い殻を持った虫がついていたりしたら、カイガラムシの可能性があります。カイガラムシは風に乗って飛んで来たり株に付着していたりと原因は様々ですが、一度つくと完全駆除が難しくなる厄介な害虫です。

カイガラムシの対処法

カイガラムシは幼虫には薬剤散布で効果がありますが、成虫になると効きません。柔らかい歯ブラシや爪楊枝で葉を傷めないように注意しながら一つ一つ根気よく取り除きます。

カイガラムシはあっという間に全体に広がるので早めの対処が大切です。薬剤を散布する場合、小さなお子さんやペットがいるご家庭では薬剤がかからないように注意しましょう。

ハダニ

葉のつやがなくなったり、白班が出たりしたときはハダニがついている可能性があります。
ひどくなると葉がねじれ、丸まるなどの症状も出ます。ハダニは葉の養分を吸収して株を弱らせてしまいます。葉の裏側にびっしりとついていることが多いのでこまめに葉を裏側までチェックしましょう。

ハダニの対処法

ハダニには薬剤散布が効果があります。殺ダニ剤を散布して対応しますが、小さいお子さんやペットがいるご家庭では薬剤がかからないように注して使用しましょう。
また、ハダニは乾燥している時に発生し加湿には弱い、という性質があります。こまめに葉水をすることで葉のチェックを兼ねながらハダニ予防をすると良いでしょう。

2-5.葉の表面に異変が起こる「病気」

葉の表面に病斑などの異常が見られて葉枯れを起こした場合には、感染性のウイルスあるいはカビ菌による病気の可能性があります。

代表的な病気について次の3つをご紹介します。

軟腐病

胡蝶蘭の葉の表面に水浸状の斑点ができ、次第にドロっとして溶け腐ったように拡大するような葉枯れの場合は、軟腐病を疑います。
軟腐病には細菌性と真菌(カビ)性のものがあります。細菌性の病原菌の場合は、溶け腐った部分からなんとも言えない悪臭がします。

軟腐病の対処法

この場合、進行が速く食い止めるのが難しい状況ですが、抗生物質殺菌剤を使用し早急に対処します。
真菌(カビ)性の病原菌の場合は、特有の悪臭はありませんが、いち早く侵された部分を切除し、その部分に保護殺菌剤を塗布し、予防保護の対処をします。

フザリウム症

全体の中ほどの葉に、斑点や黄変が見られる葉枯れの場合は、フザリウムやリゾクトニアといったカビ菌の感染を疑います。フザリウムは普通どこにでもいるカビ菌の一つで珍しいものではありませんが、感染すると伝染し被害が拡大するので注意が必要です。症状が進むと、根の機能低下へと拡大し、水分をうまく吸い上げることができなくなります。

フザリウム症の対処法

進行と拡大を防ぐために保護殺菌性のある水和剤を水に薄めて散布し、対処します。

炭疽病

葉の表面に黒い斑点が見られる葉枯れ場合は、炭疽病の可能性があります。炭そ病はカビ菌の一種が原因となっていて、葉に黒や褐色の斑点ができ、やがて葉が枯死します。

炭疽病の対処法

火炙りで消毒したハサミで斑点の周囲5㎜くらいずつを大きめに切り取り、切り取った患部周辺にダイセン、ダコニールなどの薬剤を塗布しましょう。

まとめ

葉の様子からわかる代表的な異常や異変を紹介しました。

紹介したもの以外にも、さまざまな病原による胡蝶蘭の葉枯れがあります。これらのような異常を伴なった胡蝶蘭の葉枯れを発見したときは、病気の特徴から原因を特定し、適切な対処をする必要があります。大切な胡蝶蘭を守るためにもなるべく早く対処することが大切です。