優勝祝いとしてお花を贈る際には、お花の選び方やマナーなど注意しなければならないことがいくつかあります。知人が大会で賞を取ったり、ビジネスでお付き合いのある方が大会で活躍したりする機会はさほど多くはありません。
せっかくの素晴らしいお祝い事にマナー違反などがないようにしたいものです。そこで今回は、おすすめのお花や予算の目安、注意点などについてご紹介します。
1.優勝祝いに贈るお花のおすすめと予算の目安
お花の種類は特に決まっていませんが、優勝という非常に喜ばしいお祝いなので、見た目が豪華なお花を贈るのがおすすめです。お祝い事の定番としては、胡蝶蘭やフラワーアレンジメントの花束などがあります。大会の規模や競技、優勝した選手のイメージに合ったお花や色を選ぶように意識しましょう。
1-1.胡蝶蘭
お祝いで贈るお花の定番である胡蝶蘭は「栄光」や「幸せが飛んでくる」という花言葉を持っています。華やかで品格もあるため見栄えがよく、優勝祝いにぴったりのお花です。
胡蝶蘭は見た目の美しさだけでなく、花持ちが非常に良いのも特徴です。基本的には、1ヶ月以上美しい花を楽しむことができ、お手入れもそこまで難しくありません。普段からお花に触れる機会がない方にも贈りやすいお祝いです。また、胡蝶蘭は香りや花粉も出にくいため、どのような方にも安心して贈ることができます。
色の種類もたくさんあるので、優勝した方の雰囲気に合わせたり、チームの優勝であればチームカラーを選んだりと相手に喜んでもらえるような色を選択することが可能です。どの色にすればいいか迷った際は、お祝い事の定番色である「白」を選ぶと間違いありません。
胡蝶蘭の予算の目安は、贈る方との関係性などを考慮することが必要です。
- 親族の優勝祝い・・・10,000〜20,000円ほど
- 友人や知人の優勝祝い・・・10,000〜15,000円ほど
- グループで贈る優勝お祝い・・・30,000〜50,000円ほど
個人でお祝いを贈る場合は、あまり豪華な贈り物をすると相手の方が申し訳なく思ってしまい逆に迷惑になる場合も考えられます。そのため、関係性を考慮することは非常に大切です。
1-2.フラワーアレンジメント(生花)
生花のフラワーアレンジメントは、花の種類が豊富で、相手のイメージに合わせて贈ることができます。コンパクトで贈りやすくアレンジも豊富なため、お祝いの個性を出したい場合にもおすすめです。
ただし、生花のアレンジメントであれば、こまめに水を換える必要があります。優勝祝いでは、他の方からもお花をいただくことがあるかもしれません。普段からあまりお花を飾ったりしない、練習や遠征などで忙しいという方には不向きな場合も考えられます。生花のフラワーアレンジメントを贈る際は、負担になる可能性はないか注意することも大切です。
生花のフラワーアレンジメントの予算の目安は、10,000円からです。贈る方との関係性や優勝した大会の規模などによっては予算が高くなる場合があります。
1-3.フラワーアレンジメント(プリザーブドフラワー)
プリザーブドフラワーでできたフラワーアレンジメントは特殊な加工を施しており、水やりなどのお手入れの必要が全くありません。そのため、贈った相手に長く楽しんでもらえるお花です。選べるお花の種類や色、アレンジも豊富で、相手のイメージや好みに合わせることができます。
個人競技であれば、持ち帰りやすさも重要です。プリザーブドフラワーなら、荷物にならず帰ってからも自宅で飾りやすいでしょう。優勝の喜びやお祝いの気持ちをいつまでも感じられる贈り物になります。
プリザーブドフラワーの予算の目安は、10,000円からです。生花のフラワーアレンジメントと同じように、贈る方との関係性や大会の規模によっては高額になる場合があります。
2.優勝祝いにお花を贈る際の注意点
頻繁にはない優勝祝いでは、いざお祝いにお花を贈りたいと思っても分からないという場合が多いでしょう。優勝祝いでお花を贈る際は、届ける場所やタイミングなどいくつかの注意点があります。
2-1.受け取り可能かどうかは必ず確認
優勝祝いの受け取りをしていない場合があります。贈る相手が有名な選手もしくは団体などの場合は、優勝祝いが多く届いて収拾がつかないなどが予想され、辞退しているケースも少なくありません。競技の練習や大会の出場などで忙しい選手であれば、渡せるタイミングが難しいという理由の場合もあります。また、関係者や法人からの場合のみ受け取るなど、ケースによって異なるためチームや選手などに確認をとってから手配するようにしましょう。
2-2.優勝祝いをお届けする場所
優勝祝いを届ける場所で代表的なのは、以下のような所です。
- 学生のチーム・・・学校
- 企業に所属している選手・・・企業や練習場所
- 個人選手・・・所属しているスポーツクラブやジムなど
所属しているのがどのような場所かによって、受け取り可能なお花の種類が変わることがあります。例えば、スタンド花など大きくて豪華なものは、広い場所が無ければ飾ることが難しく迷惑になる場合があります。大会の会場や練習場でも、ジムや武道場、体育館などさまざまあり、どのようなお花やスタイルが合うかも考慮しなければなりません。届け先が分かったら、まずは受け取りができるかを確認することが重要です。
2-3.優勝祝いをお届けするタイミング
優勝祝いを届けるタイミングは、優勝がわかってから1週間以内が目安です。ただし、選手によってはすぐに次の大会へ向かうため不在だったり、すぐに遠征に行って長期間帰ってこなかったりというケースも多いです。場所の確認ができても、優勝祝いを贈る本人がいなければ、せっかくのお祝いも台無しになってしまいます。基本的な目安は1週間ですが、贈る相手のタイミングに合わせてお届けできるのが一番です。
3.立て札やメッセージはつけるべき?
優勝祝いのお花には、立て札とメッセージカードのどちらをつけても構いません。ビジネス上の関係性がある相手に贈る場合には、贈り主がすぐにわかるように立て札を添えるのが一般的です。
個人として知人や友人などもっと関係性が深い方へ優勝祝いを贈る場合には、メッセージカードがおすすめです。自分の言葉で書いたメッセージであれば、お祝いの気持ちがさらに届きやすくなり大変喜ばれます。
4.優勝祝いの立て札の書き方
立て札の基本的な書き方は「宛名」「文言」「送り主名」です。優勝祝いの場合の立て札も、基本的な書き方で問題ありません。宛名は「選手の名前」もしくは「チーム名と選手名」のどちらかにします。文言は「祝〇〇優勝」など大会名がすぐわかるように記載しましょう。送り主の名前は、個人名や会社名など誰からのお祝いなのかわかるようにします。
複数の大会を兼ねて贈りたい時は?
複数の大会を兼ねてお祝いを贈ることはマナー違反です。基本的に一つのお祝いに対して一つのお花になっており、複数のお祝いの文言を書くということは失礼に当たります。ただし、幾つのも賞を受賞したなど、複数のお花を贈ることがかえって迷惑になる場合には、文言を「御祝」のみにしてまとめて表現することも可能です。
5.優勝祝いのメッセージカードの書き方
優勝祝いのメッセージカードの書き方に特に決まりはありません。ただし、メッセージカード自体それほど大きいものではないので、あまり長くならないように注意しましょう。贈る方との関係性が親しければ少しフランクに書くことで、さらにお祝いの気持ちが届きやすくなります。
知人やビジネス上の大切な相手であれば、言葉使いや長文になりすぎたりしないように気をつけましょう。特に、贈るタイミングが優勝から1週間以上間が空くような場合には、メッセージカードを添えることをおすすめします。
まとめ
優勝祝いを手配する機会は頻繁にはありませんが、お花の種類やタイミング、場所など気をつけなければならない点がいくつかあります。優勝祝いなどの勝負事は、最後の瞬間までどうなるか分からないため、前もって用意できないお祝いです。そのため、優勝が分かったら早めにお祝いの手配をしましょう。
贈る際には、場所やタイミング、受け取り可能かなどをしっかりと確認してください。優勝祝いは素晴らしいお祝い事のひとつです。マナーをしっかりと守って相手に喜んでもらえるお祝いをお贈りしましょう。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください