アジサイやチューリップ、スズランなどよく知られている花にも実は有毒成分の違いこそあれ、毒があり、食べてしまうと嘔吐、下痢、めまいなどの中毒症状がでます。
同じく家庭に置く可能性もある胡蝶蘭に毒はあるのでしょうか?
この記事では胡蝶蘭の毒性について解説していきます。
1.胡蝶蘭に毒ってあるの?
結論から言うと、胡蝶蘭に毒はまったくありません。
胡蝶蘭はラン科に属しており、毒性のあるものはごく一部でラン科のほとんどの植物は無毒とされています。
胡蝶蘭と似た名前にスズランがありますが、スズランが属しているのはラン科ではなくスズラン亜科スズラン属ですのでラン科とは別となります。
花粉症の心配もほとんどない
胡蝶蘭による花粉症の心配はほとんどありません。
胡蝶蘭の花粉は粉末状ではなく塊になっている花粉塊という形状のため、持ち運びの際や部屋に設置した場合にも花粉が散ってしまうことがほとんどないからです。
アレルギーには要注意
胡蝶蘭はその性質上、ごく稀にアレルギーを引き起こす方もいます。
なのでプレゼントする際には念の為、お相手のアレルギーなどは確認しておいたほうがいいかもしれません。
2.犬や猫、ペットにとって毒になる?
こちらもペットが万が一胡蝶蘭をたべてしまったとしても毒性はないため、大きな問題はありません。
猫に有害な植物は700種類あると言われていますが、その中にラン科の植物は一つも含まれていないことからも、その無毒性がわかります。(スズランは猫にとっても有毒です。)
だからといって、胡蝶蘭は食べ物ではないので進んで食べさせていいというものでもありません。
普段食べないようなものを食べるとお腹を壊してしまったり、いつもと排泄物の様子が違ったりするかもしれません。
その場合は胡蝶蘭をペット達の手の届かない場所に置き、数日様子をみましょう。
変なものを食べて下痢になってしまった一時的なものなのか、なんかしらの病気による下痢なのかは様子を見てチェックする必要があります。
3.寝室に胡蝶蘭を置くと呼吸できなくなるという噂は?
胡蝶蘭がある部屋で寝ると酸素不足で死んでしまう、といった噂がありますがこれはデマであり決してそんなことはありません。
胡蝶蘭は昼間は気孔を閉じており、夜にだけ呼吸をするという性質をもっています。
その性質から普通の植物と違って酸素を吐き出さないので、二酸化炭素しか吐き出さないと誤解されたことがきっかけで噂になったとされています。
まとめ
胡蝶蘭の毒性について解説しました。
胡蝶蘭は人にとっても犬や猫の動物にとっても無害です。
ただ口にしても良いものでもないので、お子さんやペットのいる方は注意をしてください。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください