胡蝶蘭の根が鉢から飛び出している!黒く変色している!こんなときはどうすれば?

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胡蝶蘭の根が鉢植えから飛び出しているけど大丈夫?や胡蝶蘭の根が黒くなっているけどこの状態は大丈夫?など胡蝶蘭を育てていくうえで根に関する疑問は色々出てくると思います。

この記事では胡蝶蘭の根にスポットを当てて解説します。

1.着生植物である胡蝶蘭の根の特徴

一般的に植物の根というと土の中に埋まっているイメージがあるのではないでしょうか。

原生している胡蝶蘭は一般的な植物の根とは違い地中に根を張るのではなく、背の高い他の木の幹や枝に根を張って体を支えているのが特徴です。

このような特徴をもつ植物を「着生植物」といいます。

一般的に目にする胡蝶蘭は植木鉢やポリポットに入っているため、馴染みはないのですが鉢植えに入っている状態は胡蝶蘭にとっては自然な状態ではないのです。

1-1.胡蝶蘭の根が鉢からはみ出てしまっているときは?

胡蝶蘭の根は木の上を這っていく性質があるので、土の中ではなく空気中に伸びていきます。

このような根っこは「気根」と呼ばれ、胡蝶蘭の根は空気中からも水分をとることができます。

そのため胡蝶蘭を育てていると鉢から根が飛び出したすこともありますが、この状態はとくに問題はなくむしろ正常の状態なのです。

ただし、一つだけ対処しないといけない原因かもしれないことがあります。それは水不足である可能性です。

水不足の胡蝶蘭が鉢から根を出して水分を求めている可能性があります。

胡蝶蘭の根が乾いている事自体は「根腐れ」を回避できるので悪いことでもないのですが、鉢植えや植え込み材によっては乾きすぎになってしまうので注意が必要です。

胡蝶蘭と相性のいい鉢と植え込み材

胡蝶蘭の鉢と植え込み材の選択肢は主にこの2つになります。

  • 素焼きの鉢と水苔
  • ポリポットやプラスチックのケースとバーク

バークというのは木材のチップのような植え込み材です。バークのいいところは水苔ほど保水力はなく、乾燥しやすいので胡蝶蘭と相性がいいです。

ただし、保水力のないバークを乾燥しやすい素焼きの鉢で使用してしまうと乾燥のしすぎでかえって枯れてしまいます。

鉢と植え込み材の相性には注意しましょう。

バークについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

もし胡蝶蘭が乾燥している場合は、見た目として葉に異変が表れます。

葉に元気がない、しおれていると感じるときは通常の水やりに加えて霧吹きをつかって葉水をしてあげましょう。

また、基本的に水やりの頻度は植え込み材が乾いてからになるのですが、バークを使用している場合などは少し水やりの頻度を増やしてみてもいいかもしれません。ただし水をあげすぎると根腐れになってしまうので注意が必要です。

2.根腐れの原因と見分け方

2-1.根腐れの原因

胡蝶蘭を枯らしてしまう一番の要因となっているのがこの根腐れです。

胡蝶蘭の根は湿気に弱く、水をやりすぎていたり、水はけの悪い状態が続いていたりすると根腐れになります。

なので基本的に胡蝶蘭への水やりのルールとして「植え込み材を手で触って完全に乾いているのを確認してから水やりをする」を守ることで根腐れは防ぐことができます。

根腐れについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

2-2.根腐れの見分け方

胡蝶蘭の根が黒くなる

胡蝶蘭の健康な根は太く、白っぽい緑色をしていることが多いので、わかりやすいでしょう。たくさんの根が黒くなっていたら根腐れの可能性が高いです。

根が黒くなってしまったら完全に根腐れしている、というわけではありません。

一部だけが黒くなっているけど葉はツヤツヤしたままのときなどは根腐れではないという可能性もあります。

根にカビが生えている

根にカビが生えているというのも根腐れの症状としてあります。

植え込み材にクモの糸のようなものがついていたりキノコのような匂いがするなどの場合はカビによる根腐れを疑いましょう。

3.根腐れの対処法は「植え替え」

万が一胡蝶蘭が根腐れを引き起こしていたときの対処は「植え替えです」植え替え時に根が黒くしわしわになって明らかに弾力がないものは火で炙って消毒した清潔なはさみで切り取り、植え替えを行います。

必要なもの

  • 刃先を火炙りして消毒したハサミ
  • 通気性のいい鉢
  • 水苔

この3つがあれば植え替えできます。

3-1.植え替えの手順

道具が用意できたら以下の手順で植え替えを行いましょう。

健康な根を傷つけてしまわないよう、株は丁寧に扱ってくださいね。

鉢から株を取り出す

株から鉢を取り出します。

根を傷つけてしまわないよう、気をつけてください。

腐った根を切り落とす

根の周りの古い植え込み材を取り除き、黒く変色していたり、触ると崩れたり、スカスカした感触の根は腐っているので、すべてハサミで切り落とし健康な根だけを残します。

根に水苔を巻き、新しい鉢に移す

健康な根だけを残したら、新しい植え込み材を根に巻き付けて、新しい鉢にギュッと押し入れます。

根腐れでダメージをおい、さらに植え替えで体力を消耗している胡蝶蘭にとって、植え替え後はかなり疲れている状態です。

さらなる負担をかけないように、水やり・肥料は2週間ほど控えましょう。根が新しい環境になれる前に水やりをすると、また根腐れの原因となってしまいます。水分をあげるには葉に霧吹きをしてあげましょう。

植え替えの適切な時期などについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 

まとめ

胡蝶蘭の根について詳しく解説しました。

胡蝶蘭の根の問題についてわからないことがあればぜひ参考にしてみてください。