丈夫で初心者にも育てやすい蘭「オンシジウム」。花言葉や育て方のポイントを解説。

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まるで黄色いスカートをはためかせてダンスを踊る婦人のような見た目のオンシジウム。

その可愛らしい見た目からプレゼントや観賞用として自分で育てられるお花としても人気です。

この記事ではプレゼントとして渡す上でも重要なオンシジウムの花言葉やオンシジウムの育て方について詳しく紹介します。

1.オンシジウム(オンシジューム)とは

オンシジウムは、日本やニュージーランド、ネパールやオーストラリア、熱帯アジアが原産とされている洋ランです。別名「オンシジューム」や、スカートを広げてダンスを踊る婦人のようなその見た目から英名では「Dancing lady orchid」と呼ばれることもあります。

品種の数は400種以上と非常に多く、小さな花をたくさんつける小輪種から大きな花をつける大輪種まであり、基本となる黄色やオレンジ、白やピンクなどカラーバリエーションも含めるとその種類はさまざまです。

学名のOncidiumはギリシャ語で「小さなコブ」という意味があり、オンシジウムに虫が止まりやすい小さな突起があることを示しています。

和名の「雀蘭(すずめらん)」「群雀蘭(むれすずめらん)」はすずめの群れが小枝に並んでいるように見えることからつけられました。

学名  Oncidium
科・属名 ラン科オンシジウム属
和名 雀蘭(すずめらん)、群雀蘭(むれすずめらん)
英名 Oncidium、Butterfly orchid、Dancing lady orchid
原産地 中南米
開花期 通年
花の色 黄色、ピンク、オレンジ、白、クリーム色など

オンシジウム

2.オンシジウムの花言葉

英名の「Dancing lady orchid」とあるように、スカートをはためかせてダンスを踊る婦人のようなその見た目から「一緒に踊って」という花言葉を持っています。

他にも可憐で可愛らしいその見た目から「可憐」「清楚」といった花言葉もあります。

3.オンシジウムの種類

オンシジウムの種類は主に「薄葉系」「剣葉系」「棒状葉系」「厚葉系」の4タイプに分類されます。

薄葉系はオンシジウムでも最もポピュラーな種類で、株元の株元の茎が肥大し、その先端に1-2枚の薄い葉を付けるのが特徴です。

剣葉系は葉は肉厚で先端が尖り、刀身のような形になるのが特徴。花色はカラフルなものが多く、剣葉系の多くの種はトルムニア(Tolumnia)属に分類されています。

棒状葉系は棒状の肉厚な葉をつけるのが特徴。棒状葉系の多くはトリコセントラム(Trichocentrum)属に分類されています。

厚葉系は肥大した茎の先端に非常に分厚い葉を1枚直立させるのが特徴。サイコプシス(Psychopsis)属に分類されているものが多いです。

オンシジウム

4.オンシジウムの育て方のポイント

オンシジウムを上手に育てるためにはいくつかのポイントがあります。育て方のポイントについて、初心者でも分かりやすくここで説明します。

4-1.置き場所

オンシジウムは風通しの良い環境を好むため、暖かくなり始める5月から寒くなるまでの10月半ばまでは、外の風通しの良い場所に置きましょう。外に置く際は直射日光に当てるのではなく、遮光した光が当たるようにしてください。

オンシジウムは耐寒性が高い植物ですが、冬は外だと寒さに耐えきれなくなるので、室内に入れてあげましょう。その際も室内の遮光した日光が当たる場所に置いてあげてください。

4-2.水やり

季節を問わず、乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。夏はすぐにカラカラになるため、場合によっては毎日水やりが必要になります。

水やり

4-3.肥料

オンシジウムは肥料をたくさん必要とする植物です。外に置きはじめる4月中旬から9月末頃まで肥料を与えます。

与える肥料は4月~7月までは有機質固形肥料を月に1回程度与え、液体肥料を4月~9月まで週に1度のペースで与えます。

肥料を与える際は、必ず規定量と規定希釈倍率は守ってくださいね。

4-4.使用する植え込み材

基本的には相性のいい水ゴケと素焼き鉢がおすすめです。プラスチック鉢を使う場合はバークや軽石が混じったミックスコンポストを利用してください。

水やりで乾きすぎも注意ですが、鉢の中がずっと湿っていると根腐れになるので、水はけがいいのも重要になります。

4-5.植え替えの時期

植え替えをする頻度は2年に1度、鉢からバルブが1つはみ出すくらいになったら植え替えが必要になってきます。植え替えをするタイミングとしては4月~5月の間がベストです。

株が鉢からはみ出すようになってきたら、一回りか二回り大きな鉢を用意して植え替えましょう。

4-6.害虫・病気

オンシジウムは、アブラムシやカイガラムシなどの害虫の被害に合う場合があります。特にアブラムシはウイルス性の病気を媒介する恐れもあるため、見つけた時はすぐに駆除しましょう。

カイガラムシの成虫は歯ブラシなどでこすり取れば大丈夫です。株の間隔を開けておくことでカイガラムシは予防することができます。

オンシジウムは特にかかりやすい病気はありません。

4-7.オンシジウムの株分け

オンシジウムは株分けをすることで増やすことができます。あんまり小さく分けると分けた後の生育が悪くなるため、最低でも3バルブ以上で1株になるように切り分け、切り分けた株は水ゴケに植え付けていきます。

株分けの時期は植え替え同様、4月中がおすすめです。

まとめ

オンシジウムの特徴や花言葉、育て方について紹介しました。

オンシジウムはとても可愛らしい見た目のお花のでプレゼントとしてとてもおすすめです。

また、ランの中でも丈夫で花つきもいいお花なので、環境を整えて育ててあげれば最大で約2ヶ月お花を楽しむことができます。

見た目が可愛いと思った方はぜひおオンシジウムを育ててみてください。