胡蝶蘭の原種はジャングルの木の上に根を張って生きています。
交配の親になった胡蝶蘭の原種は、胡蝶蘭の上品で繊細なイメージを覆すような、野生ならではの自然美がありますが、近年では交配されていない胡蝶蘭の原種をお店で購入できるところもあります。
この記事では、野生の魅力をもった胡蝶蘭の原種は購入できるお店を紹介していきます。
1.日本で胡蝶蘭の原種の流通が少ない理由
昨今わたしたちが目にする胡蝶蘭というのは、品種改良が重ねられ見た目がきれいになった交配種です。
基本的に、原種を目にする機会というのはほとんどありません。
その理由は、胡蝶蘭の原種の多くは絶滅危惧種に指定されているためです。
ただ、「現地業者が栽培や繁殖をし、安定的に繁殖できる状態であることが証明される」という条件がクリアできていれば原種は国際取引が可能となっています。
それでもやはり日本国内では胡蝶蘭の原種の流通は少ないため、価格もやや高めです。
2.胡蝶蘭の原種が購入できるお店2選
そんな流通が少なく希少性の高い胡蝶蘭の原種が購入できるネットショップを紹介します。
2-1.洋蘭専門店 ランの里 五台山洋蘭園
交配種から原種まで幅広く取り揃えているのが「洋蘭専門店 ランの里 五台山洋蘭園」。
価格帯も1500円〜5000円までと広いです。
季節ごとに特集などもあるのでこまめにチェックしてみると、お得に胡蝶蘭が買えるかもしれません。
お店のURLはこちら
https://www.godaisan.shop/
2-2.渥美洋らんセンタースズキラン園(楽天市場)
楽天市場でショップをだしている「渥美洋らんセンタースズキラン園」
ファレノプシス アマビリスやカトレア、フラグミペディウムなどの洋蘭の原種が販売されています。
URLはこちら
https://item.rakuten.co.jp/yoran/23745/
3.胡蝶蘭の原種のお手入れ
胡蝶蘭の原種のお手入れについては基本的に私達がよく目にする交配種の胡蝶蘭とやることは変わりません。
大事なのは「温度」「湿度」「日当たり」「通気性」です。
3-1.胡蝶蘭の原種に適した温度
胡蝶蘭も胡蝶蘭の原種も同じですがやはり原生していた自然での温度に近い温度が適しています。
胡蝶蘭は暖かい地域に原生しており、寒い環境は苦手です。
低くても15度以上、高くても25度以下の20度前後であれば温度に関しては何も問題ないです。
季節によっては、暖房やクーラー、扇風機などを使うと思いますが、これらの風が直接当たってしまうと、葉がしおれてしまう原因となってしまうため、注意しましょう。
3-2.胡蝶蘭の原種に適した湿度
高温多湿地帯に原生している胡蝶蘭は「乾燥」が苦手です。
特に、気温が低く乾燥する日本の冬は胡蝶蘭にとって大敵ともいえます。
「3-4.胡蝶蘭の原種の生育に大事な通気性」でもお話しますが、乾燥しているから水をあげればいいというわけではありません。
水を与えるよりも葉に霧吹きを使って葉水をしてあげるのが一番効果的です。
また、ご自宅に加湿器がある場合、加湿器で部屋全体を潤すのもいいですが、蒸気が直接当たると葉がしおれる原因となるので注意しましょう。
3-3.胡蝶蘭の原種の日当たりの場所
日当たりについては特に難しいことはなにもないです。
直射日光に当たってしまうと、葉がしおれる原因となるので「カーテンレース越しに日が当たる場所」が最適な場所になります。
そうなると必然的に窓際になるのですが、冬の夜中などは窓際の温度は外の冷気で低くなるため、窓際から離してあげましょう。
3-4.胡蝶蘭の原種の生育に大事な通気性
胡蝶蘭を育てているうえで、もっとも胡蝶蘭をダメにしてしまう原因に「根腐れ」があります。
根腐れが起こる原因は水のやりすぎによって、根が常に湿った状態となることで通気性が悪くなり、根が腐ってしまうことにあります。
なので水を与える頻度は植え込み材を直接手で触ってみて、完全に乾燥してからで大丈夫です。日でいうと季節によっても差はありますが、10〜20日は水をあげなくても大丈夫です。
もし、水をあげられるタイミングではないけど、葉が乾燥していると感じる場合は霧吹きで葉水をこまめにしてあげれば問題ありません。
くれぐれも水のあげすぎには注意してください。
まとめ
日本でほとんど見かけることのない、胡蝶蘭の原種。
近年は栽培技術の発達によって、少しずつ流通の量というのも増えてきています。
原種を入手できたときは、交配種にはない原種独特の自然美を楽しんでみてください。
カシマ洋蘭園のスタッフです。胡蝶蘭のお世話のやり方や贈る際の注意点など、わからないことがあればぜひ参考にしてみてください